ことし8月、震災に加え、原発事故の不安にも直面している福島を元気づけようと、


坂本龍一さんや、福島県出身の遠藤ミチロウさんなど、


著名な音楽家や芸術家が、大規模な無料のイベントを福島市で開くことになった。


このイベントは、ことし8月15日に、福島市の公園の「四季の里」で開かれる予定のもので、


実行委員会が福島市で記者会見を開いた。


それによると、イベントに参加するのは、坂本龍一さんやギタリストの大友良英さんなど、


世界的に活躍する音楽家をはじめ幅広い分野の芸術家で、


コンサートや詩の朗読など、さまざまなパフォーマンスが披露され、


入場料は無料だという。


会見では、福島県二本松市出身で、1980年代にパンクバンド「ザ・スターリン」の


中心メンバーとして一世をふうびし、今も活躍している遠藤ミチロウさんが


「地震や津波の被害だけでなく、原発の問題も抱える今だからこそ、


音楽や詩やアートを通して、福島の未来を考えたい」と話していた。


実行委員会のメンバーで福島市在住の詩人の和合亮一さんは


「福島をあきらめないという気持ちで、未来に残せるような文化をつくっていきたい」と語っていた。