日本人初のWBA世界ミドル級王者でタレント竹原慎二(39)


原案のボクシング漫画「タナトス」が映画化され、


10月に公開されることが26日、分かった。


家庭内暴力で心に傷を負った不良少年が、ボクシングと出合い、


人間として成長して行くストーリーだ。


 主人公・藤原陸を演じるのは、高校3年間ボクシングジムで鍛えた徳山秀典(29)。


仮面ライダーシリーズや戦隊ものに数多く出演したアクション俳優。


「格闘シーンのリアリティーが欠かせない」(城定秀夫監督)と


抜てきされた。徳山は、トレーニングと卵白だけの食事を2カ月続け5キロ減量。


体脂肪率も10%以下に絞り、“ボクサーの肉体”で撮影に臨んだ。


 3月末、最後の撮影となった全日本新人王決定戦の試合シーンでは


「あえてパンチを当ててもらった」(徳山)と戦闘モード。


現場を見守った竹原も「彼はすぐにでもプロになれる」と素質に太鼓判を押している。


 中学時代からけんかに明け暮れ、拳ひとつで底辺からはい上がった自分


の生きざまをダブらせた物語に「(ボクシングには)人生を変える何かがある。


それを伝えたかった。(徳山君が)見事に演じてくれた」と納得の仕上がりだという。