超能力で病を治すインドの「霊能者」として日本を含む世界約130カ国で


信者を集めたサティヤ・サイババ氏(84)=本名、サティヤナラヤン・ラジュ=が


24日、インド南部アンドラプラデシュ州プッタパルティ村の病院で死亡した事が分かった。


病院の医師によると、死因は多臓器不全で、約1カ月間人工呼吸器を付けた治療が続いていたという。


 インドのメディアによると、シン首相、パティル大統領らもサイババ氏の信奉者で、


それぞれが「国民の損失だ」といった追悼メッセージを出している。


 1926年11月に同村で生まれ、14歳の時、ヒンズー教の聖者


「サイババ」(1918年死去)の生まれ変わりだと宣言。


アンドラプラデシュ州で病院や教育機関の設立に尽力し、


世界中で平和や健康などの教えを説く一方、病を癒やす「奇跡」でも知られていった。


信奉者への性的嫌がらせ疑惑が持ち上がり、「奇跡はウソ」との批判も受けていたが、


本人は一貫して否定していた。


 遺産は4000億ルピー(約8000億円)とされ、相続先を巡っても大きな問題となりそうだ。