電源維持に使える業務用の電池製造大手、GSユアサは、


3時間程度の蓄電装置の受注を始めた。


東日本大震災にともなう電力不足で、三洋電機やパナソニックは問い合わせが相次いでおり、


家庭向け製品の販売に乗り出す計画だという。


 GSユアサの新製品は4~11時間で充電。


従来の鉛蓄電池に比べて大きさは3分の1、重さは4分の1だ。


パソコンから工場の設備まで幅広い用途を想定していて、出力別に3種類あり、


販売希望価格は150万~550万円程度だ。


 三洋もパソコン内蔵用の電池をつなぎ合わせた新製品を7月から売り出す予定。


家庭やオフィスでパソコンや電話を3時間ほど動かす想定で、


容量別に95万~300万円程度になりそうだ。


大和ハウス工業やシャープが出資するエリーパワーも法人向けのリースに限っていた


蓄電池の販路を秋をめどに家庭用に広げる計画だ。


災害対策用で緊急地震速報を受信して音を出す機能もある。


価格は100万円台後半を予定する。


 ヤマダ電機は今月15日から、外回りの営業員を通じて家庭向けに蓄電池の販売を始めた。


1台87万~189万円と高額だが、「かなりの問い合わせがあり、売れている」という。


東芝やパナソニックも開発中の家庭向け蓄電池の販売を前倒しする検討を始めた。