東日本大震災で生産拠点が被災した建設機械大手のコマツや日立建機の株価が


震災前の水準に戻ってきている。


操業停止だった工場すべてで早期再開にこぎ着けたようだ。


 油圧ショベルをはじめとした建機は被災地復興に不可欠だ。


中国などの新興国需要の勢いが続いており、


2011年度の油圧ショベル世界総需要台数が


過去最高の見通しであることも株価を押し上げた要因の一つだ。


不透明感が残る部品の安定調達が課題となっている。


(水嶋真人、茨城・山谷逸平)
 「最大の復興支援は建設機械の生産やサービス・サポート体制を復旧させることだ」。


コマツは建機用エンジン生産拠点の小山工場(栃木県小山市)など


震災の影響で操業停止に陥った6工場の稼働を3月25日までにほぼ、みんな再開させた。


早期再開は「初動と優先順位の付け方」があったからだという。