14日、大阪の春の風物詩「桜の通り抜け」が、大阪市北区の造幣局で始まり、
午前10時の開門前から約800人の見物客が詰めかけた。
125回目の今年は東日本大震災を受けて夜桜の観桜を中止し、
会場4カ所に被災地支援の募金箱を設置した。募金箱の設置は阪神大震災以来という。
造幣局内には昨年より1種増えた128品種、352本があり、
造幣局が毎年選ぶ「今年の花」は、紅色の濃淡が楽しめる八重桜「妹背(いもせ)」。
この日は全体に4分咲きで造幣局は「週末以降が見ごろ」と予想している。
ほぼ毎年通り抜けに来るという大阪府寝屋川市の西沢文子さん(70)は「
震災後だからこそ花見で心を明るくしないと。
被災地でも桜が咲き、大変な被災者の心が少しでも晴れれば」とコメントを残した。
通り抜けは、平日午前10時から午後5時(土曜、日曜日は午前9時から)まで。
