文部科学省は、福島第一原子力発電所の周辺で、微量の放射性ストロンチウムを
初めて検出したことを明らかにした。
文科省によると、先月16日に福島第一原発から30キロ以上離れた
福島・飯舘村や福島・浪江町で、採取された土壌から微量の
放射性ストロンチウム89と90が初めて検出された。
ストロンチウム90は、最高で土壌一キロあたり32ベクレルだった。
放射性ストロンチウムは、人体に取り込まれると骨に蓄積し、
体内被ばくの危険性があるという。ストロンチウム90は、半減期が約30年と長いのが特徴。
現在、土壌については放射性物質の濃度の基準値は定められていないが、
文科省は、今回検出されたのはごく微量で、健康への影響はないと説明している。
13日にも原子力安全委員会が正式な評価を行う予定としている。
