岩手県大船渡市の「さいとう製菓」が6日から工場の試運転をし再開。


三陸の銘菓「かもめの玉子」が早ければ今月下旬から再び製造を開始する。


 かもめの玉子は、黄身あんをカステラ生地で包んで


ホワイトチョコレートで卵形にコーティングした焼き菓子。


昭和28年から販売を始め、東日本大震災前は1日約25万~30万個を作っていた。


 今回の津波で2階建ての本社ビルは波にのまれ、外壁だけしか残っておらず、


大船渡市や宮城県気仙沼市にある直営5店舗もすべて被災してしまった。


 しかし、関連会社を含め約250人の従業員は全員無事だったという。


主力工場も機械が約10センチずれたが、修理を済ませ再開に向けて準備がほぼ整った。


 斉藤俊明社長(69)は「カモメは羽ばたく。


復興の先導役になりたい」と意気込んでいるという。