東日本大震災の被災地で、これまで発生していなかった地域でも多発する恐れがあるとして


ダニの一種ツツガムシによる感染症「ツツガムシ病」を、国立感染症研究所で注意を呼び掛けた。

 ツツガムシ病は、リケッチアという病原体を持つツツガムシに刺された後、


5~14日たって発症する病気で。発熱、発疹が主な症状で、適切な治療をしなければ重症化することもある。


4類感染症として報告対象になっていて、地域によって春先や秋に発生のピークがあると言われている。


 同研究所によると、福島県の60代の男性が3月22日にツツガムシ病と診断され、


刺されたのは2月末の草刈り時とみられる。


同県は春と秋に発生のピークがあるが、従来晩秋に発生が多い地域と言われていた。


 同研究所は「東北地域の春のツツガムシ病シーズンが始まったことを意味し、


臨床現場では注意が必要」と指摘している。

また、土砂災害によって有毒ツツガムシが生息していた土が流され、


これまで患者が発生していなかった地域で発生する可能性がある為、


感染を防ぐには、土木作業の際にはツツガムシが吸着しないよう肌の露出を避けた服装をし、


虫よけ剤などを使用。


作業後は着ていた服をすぐ洗濯または屋外で天日干しすることなどを心掛ける様にと訴えている。