これまでに水道水から国の指標を超える放射性物質(放射性ヨウ素131)が検出されたのは、福島、茨城、千葉、埼玉、それに東京の5つの都県のあわせて16か所にも及んでいる。
厚生労働省は、水道水に含まれる放射性物質の数値の変化や検出される地域の広がりを詳しく調べている。
このうち、福島県内では7つの市町村で検出されたという。これまでに最も高い数値が検出されたのは福島県飯舘村の飯舘簡易水道で、20日に、
国の指標となる1リットル当たり300ベクレルの3.2倍に当たる965ベクレルが検出され、21日の検査でも3か所で400ベクレル台の値が検出されている。
また、田村市の田村市水道では、17日に348ベクレルが検出されたが、21日には52.3ベクレルに下がっている。ほかでは、21日には伊達市や郡山市、南相馬市、川俣町、それにいわき市の水道施設でも、乳児の指標となる1リットル当たり100ベクレルを超える数値が検出されたという。
これ以降も福島県が検査を行っているが、これまでのところ、厚生労働省にデータの報告はないという。茨城県では、常陸太田市の水府地区北部浄水場で22日、乳児の指標を上回る245ベクレルが検出されたほか、
23日は東海村の水道から188.7ベクレルが、いずれも日立市の十王浄水場で298ベクレルが、森山浄水場で150ベクレルが、さらに北茨城市の中郷浄水場で116ベクレルがそれぞれ検出され、
このうち中郷浄水場のみ24日、78ベクレルと指標を下回っていた。
また、千葉県では23日、いずれも松戸市のちば野菊の里浄水場で220ベクレルが、栗山浄水場の水道水で180ベクレルが、それぞれ検出されている。
埼玉県では、川口市の新郷浄水場で22日採取した水から乳児の指標を上回る120ベクレルが検出され、24日は46ベクレルと指標を下回っていた。
さらに、東京では、葛飾区の金町浄水場で22日採取した水から乳児の指標を上回る210ベクレルが、23日190ベクレル前後がそれぞれ検出されましたが、24日は79ベクレルと指標を下回っている。
厚生労働省は、検査のデータを集め、水道水に含まれる放射性物質の数値の変化と地域の広がりを詳しく調べているという。
