県内の多くの墓地で、墓石や灯籠が倒壊するなど、震災による被害が出ている。


19日はお彼岸の墓参りを兼ねて、家族の者が墓の状況を確認したり、石材業者がお墓の補修作業を行う姿などが見られた。


 宇都宮市の市営・北山霊園では、全体の約2割が被害に遭ったという。


墓石が土台から外れて、通路に転がったままのものなども多く見られる。


余震でさらに倒れる恐れもあることから、同霊園はお彼岸の墓参りに来る者に対して注意を呼び掛ける看板を掲示した。


 家族の依頼で、補修に来ていた益子町の石材業者は「墓石の9割が倒壊した寺院もある。


震災直後から作業をしているが、完全に終わるまでには当分の間かかる」と言う。


 同市によると、市営霊園で管理する約1万7千基のうち、倒壊などの被害が出ているのは約4千基以上だという。