16日、鳥羽市畔蛸町の「的矢湾あだこ岩がき協同組合」は、岩ガキ100個を伊勢市の伊勢神宮内宮に奉納した。
実りへ感謝をするとともに東日本大震災での被災地の復興を願い祈った。
同組合では岩ガキを5軒の生産者が養殖しており、全国で唯一、天然採苗をして育成しているという。
2、3年かけて約20センチ以上に育て、毎年約5万個を出荷している。
今回の大震災での津波の影響が見られ、養殖ブイが寄せられてカキが落下するなどの被害が出ているが、年々、生産量を増やしているため、例年並みの5万個は出荷できるとしている。
しかし、採苗に使うホタテの貝殻を三陸沿岸から購入しているため、数年後の生産量に影響が出る可能性があると見ている。
この日は、組合員や関係者ら約20人が立派に育った3年ものの岩ガキをかごに載せ、棒で担いで宇治橋を渡り、神楽殿へ奉納した。
北川代表理事は「今年も無事に奉納できた。震災では同業者の皆さんも大変な被害に遭われた。皆さんの早い復興と海の安全を祈ります」と話していた。
