福島県内の避難所や保健事務所などで16日、合計約1万人が被ばくの有無を確認するスクリーニング検査を受けたことが分かった。
県災害対策本部が17日に、発表した。
原発周辺から移ってきた住民だけでなく、避難所近くの住民などの受検希望者も数多く、放射能汚染への不安が広がっている現状を裏付けた形となった。
県によると、16日は相馬市、いわき市などの避難所18カ所で巡回検査を実施した。
保健事務所など常設の8カ所でも受け付け、計6人から放射線が検出され、顔や手の部分ふき取りを行った。全身洗浄が必要な住民はいなかったという。
検査所での混乱を避けるため、県は原発圏内からの避難住民を優先的に検査する方向で検討中。受検者が他県の避難所に移った時などを考えてスムーズに受け入れられるよう、受検証明書の発行も急いでいるようだ。
