大規模停電の恐れがあるとして17日午後、間引き運転を政府に求められた首都圏の鉄道各社は対応に追われた。

 東京メトロは停電の影響で、既に銀座線と丸ノ内線の運行を通常の20%減としており「これ以上の削減は厳しい」としながらも、東西線の快速運転や夕方以降出庫予定の電車の運行を取りやめた。


この影響で、銀座線は表参道駅が混雑するため午後5時50分ごろから、日比谷線は中目黒駅にて午後6時ごろから、それぞれ運転を見合わせた。


 JR東日本は午後5時以降、山手線、京浜東北・根岸線、埼京線、常磐線各駅停車の本数を10%程度削減。


JR東海は、東海道新幹線の東京-新富士間で、通常より速度を抑えて運転し、この区間で5分程度の遅れが出た。

 東急電鉄は、東横線、目黒線、田園都市線、大井町線などを通常の30%~40%減で運行。


日中の車内のエアコンや、駅構内の下りエスカレーターの停止、券売・精算・改札機の台数制限などを行った。


 また「ゆりかもめ」は通常の半分程度で運行してきたが、電力需要削減に寄与するため、午後5時以降の運行本数を40%程度に削減した。