スーパー、コンビニ、ファミリーレストランなどの飲食店で13日、東日本大震災の影響による食品、飲料などの品薄・品切れが相次いだ。
地震の被害を受け、道路の混雑で物流が大きく乱れたりしているためだ。地震の影響が長期化する恐れもあるとみて、消費者が買い占めに走っている事情もある。
ガソリンも買い占めの動きがあり、一部で供給が不足している。
「地震の影響で商品を入荷しておりません」。13日午前、東京都板橋区のスーパー。米、もやし、納豆、牛乳、卵などが売り場の棚からすっかり消え手しまった。
イズミヤ(大阪市)は13日14時の時点で、関東の店舗で野菜などの農産物の入荷が約6割、牛乳やパンは約4割にとどまったという。
コンビニでも乳製品や弁当が品薄になり、ローソンでは弁当などを作る千葉県船橋市の工場が液状化現象のため操業を停止。
サークルKサンクスも関東の一部工場で停電があった影響で、商品の供給が受けられなくなってしまった。
ファミリーレストランを展開するロイヤルホールディングスは、米を東北地方の精米工場から仕入れているが、物流の乱れが長期化すれば見直す必要があるという。
キリンビールは東北地域にビールを供給する仙台工場(仙台市)が被害を受けたため、他工場の出荷でカバーすることを検討中。
消費者の買い占めは、阪神大震災なども教訓となっているようで、板橋区の主婦は「食料は最低3日分備えた方がいい、というメールを仲間で回している」と話した。
