2004年の『ジキル&ハイド』により韓国でミュージカルを一般的なものにしたと評価されているチョ・スンウは、ミュージカル界と韓国映画界を同時に制したほぼ唯一の俳優だ。


ミュージカルなら発売当日、即座に完売するほどだ。そのチョ・スンウが08年12月に兵役のため入隊すると、「彼のいない2年間をどう耐えればいいの」と無念がる女性客が多かった。


 『ジキル&ハイド』は人間の善と悪を分離する実験をしたため、「神を冒涜(ぼうとく)した」と批判されるジキル博士の物語。


チョ・スンウにとっては除隊後の復帰作もこの作品で、昨年のクリスマスごろチケット代は上がる一方だった。チョ・スンウを初めて見る観客の満足度や人気は依然として高い。


 チョ・スンウもジュンスもその誠実さから、ミュージカル・プロデューサーの間では「キャスティング候補順位ナンバーワン」だ。「この2人がダブルキャストで一つの役をやることになれば最強のキャスティング」という声もある。


ミュージカル評論家は「チョ・スンウは歌唱テクニックはそれほどでもないが、演技力をベースにドラマと歌の情緒をうまく表現、観客の気持ちを集中させる。


ジュンスは韓流スターのオーラと歌唱力が強み。ファンが彼に会えない時期に、ミュージカルに突破口を見いだした」と評している。