今日は一日白銀の世界での配送でした。


昨日の天気予報では今日は気温がかなり下がり平野部でも雪が降ると言っていたので山間部では相当積るのではと思って心配していました。


何故なら今日私は運がいいのか悪いのか一番危険な山のコースなのです。


昨日、帰る時に管理者のものから「明日は早着が出ると思うから早めに出勤してください」という事だったので本日は4時50分の出勤となりました。


出勤してトラックをドックに着けるときには早くも雪が勢い良く降っていました。かじかむ手を擦り合わせてボックスとお弁当箱を積み込み出発の準備をしていたら、管理者の人が来て「今日は20分早めに入ってください」と言われました。


雪の降り方を見て私は25分早めにセンターを出ました。今日は日曜日なのでおそらく朝の交通量は少ないはずです、道路に積った雪は直ぐには溶けないでしょう。


初店に着いた時には雪は小降りになっており駐車場も雪は積っていませんでした。


流石に冷え込みがキツイのと雪が降っているのでどの店もお客は居なく気持ちがいいほど納品がスムーズに出来ます。


そして5軒目の難所にやってきました。このお店はかなり急な上り坂の上にある為、坂が上がれるか心配です。


坂を見てみると案の定雪が積っています。途中で止まったら間違いなく滑り落ちます。


ギアをセカンドに入れ少し勢いをつけ一気に上ります。上ってみると思ったほど滑りませんでした。


納品を済ませ今度は下りです。ギアをセカンドに入れエンジンブレーキを利かせながらゆっくり降りたら全く滑りませんでした。


順調に納品を済ませ残り3軒、ココから山奥に入ってきます。走っていると雪の積り方が徐々に変わってきました。


最終店に向かい走っていると道路脇で立ち往生している車の数が徐々に増えてきます。


トンネル手前このコースで一番きつい上り坂に差しかかった時、自分の前に乗用車が2台走っていたんだけれど先頭の車がスリップして坂を上がっていけません。


2台目の乗用車がその車を追い越そうとして反対車線に出た時です、ズルズルってその車も滑っているじゃあないですか。


完全に車線をふさがれ私も立ち往生です。「嗚呼、これで一巻の終わりか~」と思った時2台目の車から3人の黒人男性が出て来て滑っている車を手で押して道路の脇に寄せてくれました。


私は2台を横目にスイスイと坂を上って行きました。おそらく2台とも、ノーマルタイヤなのだろう、このキツイ坂はスタッドレスタイヤでないと無理でしょう。


私は坂を上りきり長いトンネルに入りました。トンネルを抜けるとあたり一面白銀の世界でした。


思わず「おお~」と声が出て見とれてしまいました。んがっ下を見ると急な下り坂しかもその先には急カーブが勢いがついたままです。


最大のピーンチ、慌ててギアを一段落としエンジンブレーキをかけます。


ズルズル後輪が滑っています、ヒヤヒヤしながらもう一段ギアを落とします、またしてもズルズルっと後輪と前輪も少し滑ります。


ハンドルをゆっくり切りながらカーブを曲がるとなんとかぶつからずに曲がりきれました。


心臓がドキドキしっぱなしでなんとか最後のお店に到着しました。しかし駐車場にはしっかり雪が積っています。


雪の上に台車を降ろし納品を始めると滑るし、前には進まないは、で四苦八苦しながら無事納品を済ませました。


本当に大変な一日でした。「ゲッソリ」