責任者の指示によると、下に落とした弁当箱を店内に持って行き店員さんを呼び落とした事を説明し落としたおむすびが商品として売れるかどうか検品して貰いだめな物は、こちらで買取をするとの事だった。
店員さんに検品して貰っている間、残りのボックスを運んでいた。全部納品も終わり恐る恐る店員さんの所に行き「どうですか?」と訪ねてみた。
そして返ってきた答えは「全部売り物になりますので大丈夫です」。その言葉を聴いて全身の力が抜けてしまった。
「助かった」と思わず口から小声で出てしまった。時計を見ると最終店の納品時間が迫っていたのでその店を急いで後にし、最後の店は慎重に納品を済ませた。