センターを出て1時間位で初店に着いた。配送日報の写しを片手に取りもう片手にバーコードの付いたファイル帳(スキャンと呼んでいる)を手にし車から降り輪止めをする。後室に回り荷台から台車を降ろし配送日報の写し見て初店の弁当の数をチェックする。
そしてその数の弁当を台車に載せ店内に向かう中に入ると「おはようございます」と大きな声で挨拶をし指定の場所に弁当を下ろす。
お惣菜のボックスも同様に下ろし、お店から出ると次に空箱を引き取りその空箱を車に積み込む。あとは時間が来たら先ほどのバーコードの付いたファイル帳でレジにてお店の人にスキャンをして貰えば納品は全て終わりである。気をつけなければいけないのは指定時間前にスキャンをしてしまう事だ。早くてもダメ遅くてもダメ指定された時間内でなければいけないのがネックだ。
初店と同様に2,3,4軒と配り5軒目に来た時だ、この店は普通の店と違い高速のパーキングにある店なので、たまたま観光バスとかが来ていると店内が凄い客で納品が出来なくなってしまう事がある。そうすると時間内にスキャンして貰えなくなってしまう。
この日も裏から入りお店の前に来た時だった。お店の前に凄い人だかりが出来ている、一瞬顔が強ばり口から「マ、マズイ」と漏れる。
急いで指定場所に車を止め店内を恐る恐る覗いて見ると思ったとおり凄い数の人だ。慌てて弁当を台車に乗せて店内に入った。
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