山形交響楽団 in 村山 | Harukaのブログ

Harukaのブログ

春花のBlog

7/25、26は、山形交響楽団の演奏会で、パガニーニのVn協奏曲第2番を共演させて頂きました
7/22にリハーサルで山形にお伺いし、23日に本番の為一度帰京、24日から再び山形入りしました
山形交響楽団さんも指揮者の大井剛史先生も、以前にそれぞれでご一緒させて頂いたことはありますが、大井先生の指揮で山形交響楽団さんとご一緒させて頂くのは初めて

しかも、曲目は大井先生の選曲により、人生初のパガニーニVn協奏曲第2番ということで、初めてがピアノ伴奏の発表会やおさらい会ではなくて、オーケストラとの演奏会という大舞台となり、ワクワクドキドキ…実はお話を頂いた時からずっと緊張していました

パガニーニのVn協奏曲といえば第1番がよく演奏され、私も小学6年生の時に初めて東京交響楽団さんと共演させて頂いた曲は、パガニーニのVn協奏曲第1番でした。
しかし、第2番の第3楽章は、リストが編曲したことでピアノ曲として有名になった『ラ・カンパネラ』の原曲であり、皆さんに耳馴染みのある曲である上に気の許せない超絶技巧がふんだんに盛り込まれた、この作品への挑戦の機会となりました。

カデンツァも、Vn協奏曲第1番の場合は色々なヴァイオリニストがカデンツァを演奏し、書き残し、出版されているので、自分に合ったガデンツァを出版譜から選ぶことが出来ますが、第2番のカデンツァはパート譜に挟まっていることもなく、もしかしたら世界中のどこかには出版されているものがあるのかもしれませんが、私が探した限りでは出版譜を見つけることができませんでした。
もともとカデンツァは即興なので、何を弾いても構わないはず…ということで、創るしかない!
と思い、初めて自分でカデンツァを作りました。

作品としても、第1番は難しいテクニックを晴れ晴れと伸びやかに思い切って楽しめるように作曲されているように思えるのですが、第2番は、緻密なテクニックの連続に加え、まるでオペラのような歌でできており、長いフレーズをどう表現していけば自分の言葉としてより美しいものにできるか、何度も弾く中で考えました。

22日、24日のリハーサルは、山形の文翔館で行われ、2013年にメンデルスゾーンのVnソナタを演奏させて頂いたまさにその会場だったので、とても懐かしい気持ちになりました。
22日はリハーサル終了後すぐに失礼させて頂きましたが、24日はリハーサル終了後、大井先生が山形牛の焼肉に連れて行ってくださいました


7/25
朝、車で山形市から村山市に移動し、『第42回 山形交響楽団 村山定期演奏会』が村山市民会館大ホールでありました
車内ではずーっと大井先生と話が盛り上がり、後から聞いた話だと運転してくださった方が入る余地がなかったほど2人で盛り上がっていたそうです(笑)すみません
気が付くと、とてものどかで穏やかなところに着き、市に根付いている雰囲気がよく伝わるホールに到着しました

12:00GP、16:00開演というなかなか経験のないタイムスケジュールで、GP後に遅めのお昼を食べに、ホールのレストランに出かけました。
山形は麺類が有名という話は聞いていたので、『冷やしラーメン』という文字に反応して、これは食べるしかないと注文して待っていたら、大井先生もレストランにいらっしゃり、一緒にお食事をしました

周りは本当に静かな場所なのに、本番には大勢の方が聴きにいらっしゃり、第42回というだけあって地域に浸透している演奏会ということが伺えました。
演奏会は指揮者の大井先生のトークから和やかに始まり、私のこともかなり持ち上げてくださるのでプレッシャーを感じつつも、遂にパガニーニVn協奏曲第2番の私の初舞台となりました。
細かいことを考えすぎないで、私なりに大事に音を紡ぎながら、とにかくオペラ歌手のような役者になりきろうと思って演奏したら、あっという間に3楽章まで来て、ラ・カンパネラのテーマは毎回躍動感を思い出して、皆さんとそのリズム感を共有できたらいいな~と思いながらとても楽しく演奏できました。
山形交響楽団さんの温かな音色に支えて頂けて、無事に1stステージを終えることができ、感謝でいっぱいです。
猛暑の中、沢山の方々に聴いて頂けて幸せでした。
ありがとうございました

終演後は再び山形市に戻り、大井先生と、藝高藝大の先輩のVc久良木夏海さん、岡山先生門下で少しだけ一緒だったVn溝邉奈菜ちゃんと一緒に、山形の食材とお酒を楽しませて頂きました


まずは1公演目、ありがとうございました

山形交響楽団 村山定期演奏会
パガニーニ:Vn協奏曲 第2番