今回はバルーンの仕事について、
最近少し思うことを書きます。
注意!!
夢を壊す可能性がありますので不快になって他人を攻撃される方はここで回れ右です




あくまで、それで生計を立てている一個人の意見としてごらんくださいませ。
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気軽なサイドビジネスにバルーンアートを〜♪
時々、みたいな感覚で
細長い風船を使ったバルーンアートを
仕事にしようという方がおられます。
しかし、
結論から言うとそれはかなり無謀です。
それを説明させていただきます

■ワークショップでは殆ど利益にならない
まず、バルーンアートのワークショップは、
殆ど利益になりません。
理由は簡単です。
「大人には割れるかもしれない恐怖があり、
子どもには難しすぎるから」です。
やりたいという絶対数が足りません。
そして、ある程度器用でなければ、
できあがって欲しいと思う作品は作れない。
それを回避するために
ある程度こちらで仕込んでおけば良いですが
パーツの作り置きができないので、難しい部分を組み合わせて簡単に作らせる…
ということもできません。
前日に死ぬほど仕込む必要があり
すごく大変で、
ギャラをもらわないとやってられません。
結局その場でできるのは、
ネットでできる範囲のことくらい。
そして、作らなければすぐ感覚を忘れるので
継続して習わなければなんの意味もない。
ので、マルシェでのワークショップで
お客様からお金を頂くのはとても難しいです。
■マルシェでの物販は売れず、通販も基本的に難しい
バルーンアート作品が売れるのは、基本的にイベントや誕生日、開店祝いなどの特別な日だけです。
マルシェなどにくるお客様は、手頃な価格の商品を買いに来る方が多いので、バルーンアートを買うという方は殆どおられません。
よく考えてみてください。
お花屋さんがマルシェに出店してるなんてことは殆どないですよね
笑

それと同じです。客層が違います。
そして、気軽に作れる安価なレベルの作品はウォーターサーバーで無料で配っております。
買う人がいるわけがありません。
そして、通販ですが配送の問題があります。
まず空輸ができません。
配送エリアが限られます。
季節や気圧の変化もかなり影響します。
だから、破損のリスクがあります。
余程きちんとしないと、
割れてしまうのでかなり不安です。
ノウハウを積むまでに時間がかかります。
あと、
だいたいの場合がオーダーメイドなので
既存の商品がありません。
そして、キャラもの受容が多すぎて
著作権の問題であんまり大きくはできません 笑
あくまでも、
そう見えるよねという範囲の商売です。
普通の動物とかは全然だめです。
■パフォーマンスは実施場所が遠い
パフォーマンスは出張がほとんどで、
一般的な女性の求める安近短(安心安全、近くて、短時間)という、
雇用ニーズの法則に当てはまりません。
つまり、働きにくいです。
子どもがいたら、
自分の子どものイベントと被りまくるので
繁忙期に仕事には入れません。
やっと子どもが手を離れたら、
若い女の子に需要が移ってしまいます。
だから性別を売りにするのはリスクが伴います。
■周囲からの理解が得られにくい
旦那さんや親戚から怒られて
仕事ができなくなった人も沢山います。
中には、離婚まで発展した方も。
よその子を笑顔にして、
自分の子どもを放ったらかし…は、
確かに良いとは言えないですよね。
でも、それでも価値のあることなんだと
理解してもらう努力が大切だと思います。
例えば、教師もそうじゃないですか?
夜遅くまで働いて自分の子どもはなかなか相手にできず……
けど、沢山の人がそれで救われる尊い仕事。
それが教師。
バルーンアートだって、
子ども達に夢を与えるために
一緒懸命に技を磨き笑顔を振りまいて
仕事として努力しています。
何が違うのでしょうか?
ようは、
バルーンアートは遊んでるように
見られやすいので困ったものです。
自分が遊び半分でやってると、
指摘された時にぐさっとくる。
自分が楽しむ以上に、
相手を楽しませようとすることを意識して
仕事を受ける必要があります。
■仕事にするのは簡単。けど、飯を食うのは鬼ゲー
実は仕事にするのは結構簡単です。
多少撚れるようになって
仕事を持ってる人と仲良くなれば
安価なお仕事はすぐにやってきます。
例えば、風船を配り続けるお仕事
大阪の相場で、セミプロの相場は
だいたい日当1.5万円〜2万くらいです。
ただ、それでは飯は食えません。
ボランティアさんでもできるレベルなので
気のいいボランティアさんが
地域に現れたら貴方の仕事は無くなります。
そして、
そういう現場はyoutubeやネットによる
バルーンの普及と共に日々無くなっています。
6時間のセミナーで、
バルーンアーティストになれる時代は終わった
※そもそもあったか?笑笑
といっても大げさではない気がします。
■お付き合い大変
毎年日本のどこか、または世界のどこかでバルーンアートのコンペンションが開かれます。
そこで力を示して仲良くなって、ようやく飯を食えるレベルの仕事がやってきます。
参加には何万円もかかりますし、時間もかかります。
フリーランスとして飯を食うことは、実際、甘くはないのです。
皆さん仕事ですから必死です。
椅子取りゲームです。派閥も当然あります。
うまく取り入れば、良い仕事もあるでしょう。
楽して仕事を得ようと思えば
お付き合いは「絶対」なのです。
■お付き合いが苦手な方は…
自分でちゃんと営業して仕事を取れば
別に無理してお付き合いをする必要もありません。
ただ、フリーランス甘くないです。
営業がしっかりできる方以外は
はっきり言って難しい商材です



良いものならば売れる?
いやいや、
知ってもらわなければ売れません。
マーケティングは必須ですね。
これが皆さん、意外とできない。
頼めばお金もかかるんです。
そして大体
できる方は飛び抜けたセンスがない。
ビジネス性とアーティスト性の共存。
これはとっても難しいことだと思います。
スポンサーに囲い込まれたセンスには
なかなか勝てません。
■まとめ
まとめますと、よーするに、
「最初のハードル低いんで行けるかも?!って夢見ちゃうんですが、実際は入ってからが大変な海外の大学方式」
です。
まあ、アメリカ発祥なのでね 笑笑
夢を壊してすいませんが、甘い気持ちでビジネスにするのはお勧めしません。
毎日風船のことを考え続け、
仕事としての意識を高く持ち続け、
日進月歩の技術に追いつき続け、
プライドを生かさず殺さず、
家庭を多少犠牲にしても
支えてくれる理解ある家族がいないと、決して仕事にはならない商売です。
仕事にしよう!と考えた人は
ぜひご注意をば!!!!
たけむーでした
