チュニジアの夜 | アダルトチルドレン時々日記

アダルトチルドレン時々日記

機能不全の家族の中で育ち、その後遺症を人生上に色濃く残し、一般常識とまともな生活を知らず、悲観的なことを言いつつ能天気な性格でふらふら気ままに流転の人生を送っております。魂の病気と共存し狂気と正気を往ったり来たりする日常を徒然なるままに書き綴ります。



「2時からのお客さんキャンセルになっちゃったんだよ」
「あ、そう・・・じゃあ、ネットカフェで遊んでくる」
「キャンセル待ちのお客さん入れたから」
「ありがとうございます。今日もメシが喰えます(^_^)」

客を見た瞬間 「あ”っっっ!!!」と私。 続いて 「あ”~~~~!!!」とお客さん。

「他の女に変わろうか?」 
「いや、い~んだよ~~、会いたかったよ~~~☆」

10年前にSMクラブで私しか指名しなかった一途な方。
SMが趣味というわけではなくて、風俗誌で私を気に入って来ただけの珍しい方。
マゾじゃないので、毎回大した仕事をするわけではなく、お話に興じていた。
彼は、当時まだ売れっ子だった私を休ませてあげに来ているといって、マッサージなどを
してくれた。SMクラブなので、そうやってじゃないと私の体に触れることは出来なかった。

小説家になりたかったらしく、文章を書く仕事をしていた。
ダンディズムなファッションで頑張っていて、無類のジャズマニア。
傷つきやすいが、非常に優しい心を持っていた。
人間的に仲良しになって、外で食事を一緒にするようになった。

しかし、生意気盛りだった当時の私。
生理前のイライラの時に些細なことで喧嘩して、
「もう二度と私の目の前に現れるんじゃないよ!」 と啖呵をきってしまった。

困惑して残念そうな顔をしている彼に背を向け、スタスタと去ってしまったのは8年位前のこと。
その彼が軽く老けて、軽く太って、目の前に立っていた。

まるで半年ぶりくらいの感覚しかなかったことが不思議だった。
随分若い頃に母親を亡くして父親と二人暮らしだったが、3か月前に父親が亡くなり、
独りっきりになってしまったらしい。
葬儀も終わり、気持も落ち着いて、寂しくなって風俗に遊びに来たのだろう。

「アンタさ~、天国のお父上が、うちの愚息が寂しがってるから、変な女に騙されないようにと
私と合わせたんだと思うよ。しかし、アンタ・・・私の業種が変わっても、また私を指名した
のが大笑いだね」
「まさか、君だとは思わなかったんだよ~。やっぱり僕には君がいいってことだな~」
「調子いいことばっか言ってんじゃないよ、店違うけど虐めるからな(笑)」

ということで、仲良しだった8年前にワープ。
生理休暇を利用して、ディナーをご馳走になった。
最近、地中海な気分だから地中海の国の料理を食べたい!という私の我儘に付き合ってくれ、
チュニジア料理が食べたいという私に、チュニジア料理屋で 【チュニジアの夜】 のCDの
プレゼント付き☆

ヤッコさん、相変わらず粋だね~。

楽しい食事で、調子に乗った私は嫌煙家のくせにシーシャ(水たばこ)など吸い・・・
チュニジアの夜は更けていきました・・・とさ・・・
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エクトプラズムではありません。煙草の煙です。
パッションフルーツフレーバーで美味しかった~♪


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鯛の塩焼き
ローズマリー、オリーブオイル、レモンetc...で味付け。
「今日はメデタイから!」と言って2人で完食♪ 鯛ちゃん、お命ありがとう!


こんな仕事でも長くやってると、ドラマがありますね。 ☆再会に感謝☆



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