災いを転じて福となす


私の座右の銘です。



何十年か生きてきた私にとって一番辛い体験は、今のところ高校受験の失敗。


あれは本当にショックな出来事でした。


仕方なくニ次試験を受けて高校に入りました。


二次試験を実施する当時の高校は数が少なく、地元でも1位、2位を争う底辺校くらい。


入学出来たという喜びも希望もない当時の私にとっては絶望でしかないスタートでした。




こんな高校の制服なんて着たくない。


この高校の生徒だと思われるのも恥ずかしい。


登校の途中、前方を歩く女子から聞こえてくる会話も眉を顰めるような内容。


その時は万引きの話で盛り上がってて、私は本当に目の前の生徒を驚きと軽蔑の目で見てました。


入学して3日でローファーが盗まれるという経験もしました。


当時先生に


「毎年新入生の靴がなくなる」


「新しい靴は履いてこない方が良い」



と言われたのを覚えてます。無くなったら泣き寝入り。窃盗なんだから警察呼んで調べてよ、と思ったことを覚えてます。


とにかくとんでもない高校だったのです。




私はこんな連中と一緒になりたくない。

こいつらとは同じにならない!


こんな高校が最終学歴だったら就職先だって、その後の人生だって先が見えてる。


ここから抜け出すには進学するしかない。


絶対抜け出す‼️‼️





そんな気持ちで3年間過ごしました。


私と同じように二次試験で入った生徒は他にも数人いました。その中でも意気投合して「絶対進学しようね。」と言ってた女の子がいましたが、3年間は長かったようで周りに染まっていき、茶髪にピアス。成績も落ちていき、いつの間にか付き合いはなくなりました。


外見がどう変わっても良いから、彼女にも諦めて欲しくなかったな、と今でも思います。


同じように二次で入ったもう1人の女の子はクラスに馴染めず嫌がらせを受けたりして、辞めていきました。翌年第一希望だった進学校に入り直しました。



私は辞める勇気はなく、その時の高校でやれることをやろうと決めました。


ありがたい事に当時通ってた高校には親身になってくれる先生がいたので、放課後は色んな教科の先生を捕まえて勉強を見てもらい腐らず過ごすことができました。


家族も応援してくれた。


味方になってくれる人がいると人は頑張れるものです。

 


その甲斐あってか希望の大学に進学することが出来ました。


その時の高校の先生には「快挙だ!」と言われたのを覚えてます(笑)


地元でも有名な悪の巣窟、底辺校。指定校推薦も1箇所しかなく、私が希望する大学には推薦枠などなかった。


一般受験のみだったので無謀だと言われた。


進学校ならまだしも、進学目的の授業が受けられない底辺校で、一般受験なんて無理、と当時の進路部の先生には言われてました。


何度も説得されました。指定校推薦の大学なら確実だからそこにするようにと。


でも、そこの大学だと私が希望する学部、興味のある学部がなかった。それじゃ行く意味ない。


頑なだった私はそのまま希望の大学を受験。



今思えば合格できて本当よかった。










私にとって高校受験失敗は辛い経験だったけど、これがきっかけで自分の将来を真剣に考えることができた。 


奮起することができた。



今の仕事に就けたのもこれがきっかけだ。


私にとってこの失敗が、人生の転機だった。



災いを転じて福となす、ピンチこそチャンス




私の好きな言葉で、今も自分の根底にある言葉です。