過去に欲しかったけど買えなかった物ってありますか?
俺の場合、いい音が欲しかった。
今から33~4年前、高校に入学して本格的に洋楽に興味を持ち始めた頃、
同じクラスの友達とよく、音楽に関する情報交換をしていました。
流行っている曲の好き嫌いとか、エアチャックするラジオ(FM)番組の情報とか、
そのうちレコードの貸し借りをする様になり、
そしてお互いの家に遊びに行くようになりました。
そこで見たもの
ある時、そいつの家に遊びに行った時のこと、いつもの様に部屋に通され、
第一声が、
「いいだろ、これ」
指差す方を見てみると、ピッカピカのステレオ(当時のオーディオコンポ)
がありました。
「どうしたんだよ、これ」
と聞くと
「入学祝いで欲しいものがあれば1つだけ買ってやる」
と父親に聞かれ、買ってもらったそうです。
なんと 総額30万円のオーディオ機器 が
ちなみにその時、自分が音楽視聴に愛用していたのは
秋葉原で1万5000円で買ったモノラルのラジカセ。
「聴いてみるか?」
そう聞かれ、
「おー」
と言うとそいつは、
イーグルスのアルバム、”ホテルカリフォルニア”
のレコードをプレーヤーにセットしました。
それまで、FMラジオ番組で何度か聴いたことがあった曲でしたが、
(ちょっと暗い感じの曲)
という印象のみで、それ以上この曲に興味を持つことはありませんでした。
そいつは、盤面に針を落としました。
次の瞬間、左右のスピーカ-から、あのイントロのギターの音が・・
今まで、何度か聴いたはずのこの曲、このギターの音色が、
始めて哀愁たっぷりに聞こえました。
この時、イーグルスのメンバーがこの曲にどんな想いを込めたのか、
理解するには至りませんでしたが、
漠然とこの曲に込められた想いをこの時感じたのは確かでした。
それから、数曲聴かせてもらい、その日は帰宅しましたが、
その後、(いい音で聴くとその曲の本質が聴こえてくる)
という衝撃的な出来事から
俺も”いい音が欲しい”
というトラウマになり、
結局、高校時代はバイトで稼いだお金の大半を
オーディオ機器のj購入資金に当てる事になったんですが、
最初に買ったのは
TEACのカセットデッキ。”dbx”という音質を劣化させずにノイズをカットしてくれる機能を搭載したモデルです。
最初にカセットデッキを買ったのは、アンプなしで再生できるから(ヘッドフォン使用)
次に買ったのは、
SANSUIのアンプです( ↑ 写真と同機種 ↑ )。アンプの良し悪しは正直良く分かっていませんでしたが、当時の部屋は6畳間だったので、あまりハイパワーである必要がなかったことと、
オーデイオ雑誌で、ダントツ人気機種だった事が決め手になりました。
更に
レコードプレーヤーと
それに使用するMCカートリッジ。
MCカートリッジはプレーヤーのトーンアームに装着する、
レコード針を含むパーツで、レコード再生時の音質を決定する
重要なポイントになります。
そして、最後にスピーカー・・・
力及ばず、買えなかった。
この頃、既に高三になり、自動車教習所に通いはじめたから・・・
この ”買えなかった” が今でも過去のトラウマになって、
それ以降は(自分の家を持つようになってから、新たに機器を揃えればいいか)
という意識に変わっていきました。
あれから30年以上経ち、過去のトラウマがよみがえり、未来へのトラウマに変わりました。
数年以内に自分の家を購入する計画を立てていますが、
その時やっと、このトラウマは無くなることでしょう。
今はただ、馬車馬の様に働くだけです。
@ダンペイ