

お嬢様育ちのルミ子(戸田恵梨香)は市主催の絵画教室で哲史という男と知り合う。ルミ子は哲史の絵が好きでなかったし教室仲間の仁美からも結婚するのは辞めた方がいいと言われていたが、母の華絵(大地真央)が哲史を気に入ったので結婚。夫との間には一粒種の清佳が生まれ結婚生活は順調に見えたが、哲史が仕事で留守している夜に家は火事に見舞われ、清佳と寝ていた華絵は迷うルミ子に清佳を託し絶命した…。
湊かなえの小説は『告白』(10)を皮切りに数多く映画化され、今年も『未来』(監督・瀬々敬久)の公開が控えており、本作は今の所最新映画化作品と言える。青春物から重めの文芸物まで何でもこなす廣木広一が監督を務めた。祖母、母、娘の三代に至る母娘関係に焦点を当てた衝撃の?ドラマ。本作封切直後に妊娠を発表した戸田恵梨香(旦那は松坂桃李)が母親に扮し、娘役には永野芽郁。祖母役には映画出演のイメージが希薄な大地真央。他には高畑淳子、元お笑い芸人だったという三浦誠巳、大塚千弘の実妹・山下リオなどの出演。第41回バンクーバー映画祭に正式招待された。
十数年後。ルミ子一家は夫の実家に建て増しして住んでいる。義母はルミ子に冷たく辺り朝から晩までルミ子を女中の様にこき使うが、ルミ子は口答え一つしない。女子高生になった清佳(永野郁都)は母を気遣いながらそんな態度に苛々を感じていた。義母が溺愛する小姑の律子(ルミ子母娘とは関係良好)が男と駆け落ちして家を出した為義母の様子は愈々おかしくなり、清佳は老人ホームに入れた方がいいんじゃないかとルミ子に勧めるが、ルミ子は拒絶。ある日の放課後。清佳は学校帰りに今夜は仕事で遅くなると言っていた哲史の姿を見て後を尾ける。哲史が向かった先は…。

原作は推理劇仕立てになっているみたいだが、本作は大胆脚色し母主観と娘主観が交錯して事のあらましを語っていくスタイルになっている。「母性」は母が娘に対する感情のみでなく、祖母と母の関係をも顕わす。祖母と娘とどちらを助けるかの際で娘を選択した形になった母。鬼義母に従順なのはその時の贖罪意識か。それが娘との関係にも亀裂を生じさせ悲劇へと繋がっていく。当初から夫の影が薄いなと思っていたけど、それは伏線になっている。歪な人間関係がこれでもかと描かれ映画をエンタメと割り切り観たい人は回避したい作品だが、逆に俺は徐々に惹きつけられていった。
作品評価★★★★
(港かなえのやりきれない世界観が俺には好物である事を再確認。大地の非生活感、高畑の鬼ババ感がキャラクター的に生かされていた。見た記憶があるけど娘役の名前が思い出せないという、俺の認知症が猛スピードで進行している事が判明。トホホ)
付録コラム~俺にとっちゃどうって事のない話だけど
冬季五輪が終わったと思ったらすぐさま『WBC』が開催。スポーツ好きには「ワールドカップ」も含め寝る間も惜しむ1年…かもしれないけど、WBCはNetflixが全試合独占中継権をゲット。俺みたいなNetflixに未だ加入していない人は蚊帳の外、それ以前にこれだけ国民が注目しているスポーツイベントをロハで観る事が適わないって、批判が出て当然気はする。

改めて調べてみると映像での生中継は観れないが、ラジオの「ニッポン放送」が日本戦の数試合(もし日本が準決勝及び決勝に進んだ場合も中継)を中継するらしい。1936年のベルリン・オリンピックでの「前畑ガンバレ」のアナウンサーの名実況が有名だが、今回も名実況が生まれるか(ただ目立ちたいだけのアナウンサーはノー・サンキューだが)。

日本テレビが特番を放送するとか言っていたが、それも調べてみると日本テレビはNetflixの中継の制作を受託し「プロモーションパートナー」なる契約を結んだ…って、お人好しの日本テレビがNetflixの手伝いをした上に宣伝みたいな事までするのか? 俺がTVマンだったら何でそんな事しなきゃなんないんだよとバックれてしまうけど。まあ多少は優先的にNetflixに試合映像の一部を回してもらえる可能性はあるだろう。それにしても情けないなあ。足元見られているだけじゃないか。

WBCが終わってみないと結果は分からないけど、もし今回の独占中継が成功したらNetflixは次回のワールドカップの独占実況中継も検討する可能性もある。それが実現するとさすがに俺もちょっと困るが。
今回のWBCははっきり言ってどうでもいい。もう大谷翔平の翼賛的実況中継なんて元々観たくなかったから。WBCよりも我が「NPB」の開幕の方が待ち遠しい。




























