今回は私が行っているクワガタの産卵セットの組み方を紹介していきます。
準備するもの
・ケース
・マット
・産卵木
・転倒防止材
・ゼリー
産卵木
産卵木の樹皮をナイフなどで剥ぎます。この作業は加水前でも加水後でもどちらでも構いません。私は加水前に行っています。
画像1. 産卵木.
画像2. 樹皮を剥いだ産卵木.
産卵木を加水します。加水の時間は産卵木の硬さによって変動しますが、大体5分~1時間程度です。熱湯を使用すると加水時間を短縮できます。
私は加水時に熱帯魚用のバクテリアを溶かして加水しています。バクテリアによって産卵木がカビるのを防ぐためです。加水後の水はマットにも使用できます。ただし、加水時に熱湯を用いる際は使用できません。
画像3. バクテリア.
画像4. バクテリア投入.
上記の画像では産卵木に直接かけていますが、使用する際は水に溶かしてから使用する方がいいと思います。
画像5. 加水中の産卵木.
カワラ材
カワラ材とはクヌギ・コナラなどの材にカワラタケ菌を植菌・培養させて作成された材のことです。加水の必要がなく、樹皮を剥いですぐに使用できます。普通のホダ木の産卵木に比べ産卵確率がアップしやすい反面、日持ちしないため購入後はすぐに使用しなければいけません。
画像6. ブロック状態のカワラ材.
カワラ材は袋に入っており、そこから取り出した直後は上記画像のように被膜で覆われてブロック状になっています。この被膜と樹皮をナイフなどで取り除きます。
画像7. 樹皮を剥いだカワラ材.
上記画像の状態になれば使用可能です。
他にタランドゥスやオウゴンオニなどに使用するレイシ材も同様の方法で使用可能です。
産卵セットの組み方
ケースやマットはお好みのものを使用します。大半の種はフォーテック製の『産卵一番』で産卵可能です。
①ケース底数センチを固く詰めます。
②産卵木を並べます。本数や置き方はお好みで構いません。
③産卵木の周りをマットで埋めます。ここをしっかり詰めることでカビの発生を抑制することができます。
④使用する産卵木の数に応じて②と③の作業を繰り返します。
⑤転倒防止材、ゼリー、種親を入れて完成です。
まとめ
この産卵セットで一部例外を除き大半のクワガタを産卵させることができます。また、産卵木を使用しない組み方もありますので後日紹介したいと思います。