抜髪症
小学5年生。わたしはこの時から始まった。
なぜかは覚えてない。気がづいたらそうなっていた
無意識ではない。いや。無意識なのかもしれない。

小学6年生。分かりやすく無くなった。はっきりとわかる。男子と間違えられる。その度にわたしはその人を睨んだ。
バンダナをつけることにした。友達はみんな優しかった。みんな気にしてはいなかった。

中学1年生。母と喧嘩した。「お前は病気だ」と言われた。後から泣きながら「ごめんなさい。そんなこと思っていないの」と謝ってくれた。勢いで言ったってわかってる。でも骨のように喉につっかかってそれは取れない。消えない。多分一生忘れない

中学2年生。ほんとうに直したい。でも病院は嫌だ。がんばってやめた。一ヶ月もやめられた。その後はだめだったけどね。でも一ヶ月我慢できたんだよ。ねぇ褒めて。その時はだいぶ普通だった。おくれ毛目立ったけど。

中学3年生。髪を触るともう最後。だからわたしは枝毛を探して気をそらした。最終的には…ね。でもこれは効果がある。長い髪をきった。ヘビーショートに。わたしこの髪型似合わないな。ヘアアレンジとかしたいは。無理だけど。

高校1年生。美容室の人に「なにこれ。自分できったの?」って言われた。知らないのか…?この病気を。
凄く傷ついた。無言で睨んだ。ずっと。家に帰って泣いて寝た。

高校2年生。2年生になりまだ2ヶ月。いまは休校中。
わたしは今日も。

どうすれば良いのだろう。