まず第一に。
いずれ触れることになると思うけれど
ある時を境に過去の記憶が大きく飛んでしまっているので、
幼少期の記憶と言ってもほとんどない。
家庭環境といえば、
両親、5つ離れた姉と仲良く暮らす
ごくごく普通の家庭でした。
ただ元気でやんちゃなクソガキだったのは間違いない。笑
よく先生に叱られていたし、
そんな先生に恋をするような、典型的な幼稚園児。
初恋は保育士の先生だ。
しかしおぼえているのは、
母が使っていた剃刀を見て
『これ、なんで切れるの?』
と聞いて手に取り、
自分の指をスパッと。
『痛っ!!』
と同時に、
本当に切れるんだ、と思ったこと。
血が流れると言うこと。
また、違う日には花火を見ていて
(こんな綺麗なのに本当に熱いの?)
と思い、
シャーシャー出ている花火の火元を
親指と人差し指でつまんだこと。
『アッッツ!!!!』
そして立ち上る、焦げ臭い煙。
あぁ、火は本当に熱いんだと思った瞬間だった。
そして痛い。
無論、親はそのたびに大慌てでした。笑
とにかく不思議なことだらけで、
自分で確認せずにはいられなかったんだと思う。
いくら刃物は切れるよ、火は熱いよ、
と言われても、
頭ではまぁそうだろうなと思うんだけど、
本当なの?
が勝ってしまう。
普通ならそれでも越えない一線を、簡単に越えてしまう。
そしてそれを実際に行動に移してしまう。
好奇心も相まって。
しかしながら
今になって思うことは、
そう言った行動こそが
自分という存在を象徴するような、
自分のそれからの人生の本質にあるように感じる。
そして、
笑いながら元気に走り回る活発さと同時に
とても冷めた目で世の中を見ていたこともよく覚えている。
ある時、母親に
『◯◯は、いつもどこか上の空だよね』
と言われたこともよく覚えている。
自分としては、
言葉の意味もわからず、
『?』
だったけれど
それも今となってはなるほどな、と。
ともあれ、
そんなこんなで幼少期は過ぎていきます。