昨日の夜勤で人が1人、亡くなりました。
異変を感じた先輩看護師が、RRT(緊急でドクターを呼ぶ)を要請しドクターが駆けつけできるだけの処置をしました。
89歳のおじいちゃん。どこまで処置をするのか、難しいところ。
私は初めて、RRTに当たりこれまでにない感情だった。ホラーとかそういうことじゃなくて、ただただこの環境が怖い。
何がと言われれば本当に言葉にできないのだけれど、本当に逃げ出したくなるぐらい怖かった。
手が震えるぐらい、怖かった。
そして、自分の無力さ。先生と看護師が必死に処置をする中、自分ができることは何一つなかった。なかったというよりは見つけられなかった。こんな緊迫した状況で、ミスが許されない状況で何かを頼まれるのも怖かった。できればいない存在にしてほしい。そう願いながら。
だけど、先輩は優しく、指示してくれる。
ゆなちゃん!あれ取ってきてー!ゆなちゃん、あれどこやったけ?あーないね!
と、わざと明るく話してくれる。こんな状況で気を遣わせている自分に情けを感じる。
物品を持っていき、ありがとう(^○^)と元気に返してくれる先輩だけど、取る手は急いでいることが伝わる。
記録を書いて、とRRTの際に書かなければいけない記録を任された。
そんなの書くのは初めて。何を書いたらいいのか、どう書けばいいのか、教えてもらったのはもう半年ほど前の話。
だけど、そんなのは通用しない。とりあえず、書いたもののやっぱり何を書けばいいのかわからない。
ほとんど何もかけなかった。自分の無力さに愕然とした。
一命は取り留めたものの、また急変。家族を呼んだ方がいいということに。
血圧は50から上がらず、レートは伸びていく。
弱虫な私は、患者さんの顔を見ることができなかった。
死んだ人はなんとか見れるが、死ぬ直前の人はなんだかすごく怖かった。
今は生きているのに、あと15分も経たない内に死人になってしまう人を見れなかった。怖かった。現実味がわかないというか、不思議な感覚というか、。
モニターを見守ることしかできなかった。段々下がってくる、SPO2、レート、呼吸数。
人が目の前で死ぬ現象に耐えきれなかった。怖いというか、悲しいというか、虚しいというか。
看護師歴激浅の私には、まだ、人の死は自分にとってすごく大きなイベントで。
初めて、映画でもドラマでもない、モニターのピーっと真っ直ぐになるあの波形。
死んだ。
人が1人死んだのに私は、他の患者さんの血糖値を測り、VSSを測り、おはようございますと食事を配る。
客観的にみた自分をすごく軽蔑する。最低やなあと思う。
そう感じるくせに、死ぬ間際に寄り添えない自分に矛盾を感じまた愕然とする。
自分に甘いだけやん。って思う。
見たくないものは見ず、でも死んだ人に寄り添えてない看護師に憤りを感じる。
自分もできてないくせに。
無力すぎる自分に嫌気が刺した。
今までで一番、なんで看護師なったんやろって思った。
夜勤明け、記録を書くこととなったが私が全然書けていないのが理由で全く進まない。
申し訳なさすぎて言葉もでない。
いつもは先輩が残ってても自分にやることなく、手伝うこともなかったらもう帰るけど、さすがに今日は帰れなかった。
その面での自分の無力さ、看護師としての、無力さ、そういう時って小さなミスが多いし、指摘される。
1年目の最初の気分になった。なんで自分今ここにいるんやろ?なにしてるんって。迷惑しかかけてへんって。
そんなこんなで、いろんな感情が混ざり疲れ果てた夜勤。
患者さんが死んだよと、情報を受けるのと、目の前で患者さんが死んでいくのとではこんなに大きな差があるんやなと思った。
とにかく怖かった。
何もできない自分に腹が立つし、その後の日常が普通なのも怖い。当たり前だし、どうしようもないのだけれど。
なんか虚しいな、と感じるし、いつかこういうことが当たり前というかよくあることって感じて、
悲しまなくなる自分が怖いなとおもう。
言葉にするのが難しいけれど、胸がすごく重い一件だった。
ズーンと暗くなって、家に帰ると、ご飯も食べず爆睡した。人に会いたくなくて、起きていると顔をおもいだす。たまにモニターの音まで聞こえる。怖かった。
いつもは暗い気持ちになっても一晩寝ると、悩むのに飽きて、がんばろーって思えるのだけど、今回はなんだかそんな気分にすらなれない。
この感情をむりに明るくするのも申し訳ないというか、落ちるとこまで落ちて、自然に任せて上がっていくことがいいと思った。
自分を励ますとはまた違う感情。
この悲しいという感情を忘れないための、自分が看護師としての気持ちじゃなく、1人の人としての、「人の死」を悲しむ感情を忘れないためにも無理に自分を明るくするのはなんだか違う気がして。
自分が無力すぎるお話しでした。