おかんは数年前から入れ歯生活を始めたが、自分の顎にサイズが合っていないせいで
色々と不憫な思いをしている。正確に言うとおかんだけではない。
そう、これが「入れ歯問題」だ。
おかんは人と話すとき割と声がでかい。
声のでかさが関係しているのかは定かではないが、大抵入れ歯が外れそうになる時は
声を張って話している時だ。
電話越しなんかだと、親指で入れ歯を抑えながら話している。とても器用だ。
総入れ歯でないからこそできる入れ歯抑え芸なのかもしれない。
あと例えば、力を入れて瓶のフタを開けることがある。
そういう時はおかんの顎はパカパカ言い出す。
かみ合わせのせいでパカパカガクガクしてしまうらしい。
それを発見してしまったときには恐怖と笑いが混雑するのである。
ほんと、早いところ歯医者でしっかり自分に合った入れ歯を作ってきてほしい。
どうか歯医者さん、作ってあげてください。
そんなパカパカさせたり、入れ歯を上顎に指で押し上げて電話したり、大変なんだなって
見てて思った。
歯ってすごく大事なんだなって、ちゃんと磨こうって思ったりするけど怠けてしまうよね。
そして本人以外に降りかかる問題、それは・・・
洗面台の隅に、入れ歯洗浄液につけられた入れ歯が、毎夜毎夜置いてある。
姉に「あれ怖いから透明の容器にしないでほしい」と言われる。
確かに入れ歯という無機質なものであるけれど、怖い・・・
色付きの容器に入れれば問題ないと思うが、百均などに売ってるものは透明ケースがほとんどな気がする。
化粧品や小物入れなどとして使うとして、中身がなにかわかるようにという気づかいだろう。
しかし、それとこれとは訳が違う。いや、間違ってはいないかもしれない。
もし、洗面所に色付きの容器が置いてあって、知らない人は「なんだろうこれ?クリームかな?」と
開けてしまうかもしれない。
そうなった場合、私は責任をとれない。
だから透明のケースで「これは入れ歯です」と主張したほうがまだ親切なのかもしれない。
入れ歯愛用者の方々は、洗浄中の際、一体どんなケースを使っているのか少しだけ知りたくなった。