ドローンの規制は、今後の不注意な操縦による事故多発を予防する為には必要だが、無人機テロ防止名目でそれを論議し法制化する…というのは 「 政治家の愚かさ 」 の証明でしかない

たった1機のドローンが首相官邸の屋上にいつの間にか着陸してた…というだけの事で、オタオタと臆病な与党自民党政治家の恐怖心のみで「ドローン規制やドローン使用や操縦の免許制や飛行許可制」をテロ対策として今国会で云々…というその呆れた腰抜けぶりを嘲おう。

特に、政府与党と二階総務会長の、関係省庁連絡会議に諮って「重要施設の上空を飛べないようにする仕組み作りなどを検討」や、「サミットの準備として、今国会で無人機テロ対策として早急に法整備などを進める方針」等という発言には、呆れて物も言えない。


何故なら、ドローン使用者の不注意と無知に因って起こる事故被害の多発を防ぐ為になら、ドローン規制は至極妥当だろうが、無人機でのテロを警戒してそれを防止する為に法を整備し「ドローン規制」を行おうというなら、それは全くもって馬鹿げており、無意味で、何の効果もなく、ただ ( 臆病な政治家の ) 気休めにしかならず、無人機テロというものの本質がまるで判ってない事の、証明でしかないからである。

ドローン規制が有ろうと無かろうと、ドローンで破壊活動 ( テロ ) を行おうとする本物の暴力主義者 ( テロリスト ) は、そんな法律にはお構い無しにドローンを使っての攻撃をして来るだろうからだ。

規制法があるからドローンを使ったテロは出来ない …な ~ んて考える軟弱なテロリストは、それこそ何処にも居ないだろう。

大体が 「 テロ 」 という言葉を、政府やマスコミが余りにも
安易に使い過ぎている。 今回の無断抗議着陸にしてからが、警備をしていながらそれに少しも気付かなかった公安にとっては面子が立たないから許しがたい行為だろうが、テロというよりは生卵を投げつけるが如き「些細な悪戯」抗議のレベルである。

官邸側が着陸時には全く気付いてもいなかったから、威力業務妨害などは成立しようもないだろうし、思わせぶりな容器に付いていた放射能汚染土を云々するなら、その何百倍、何千倍もの汚染土や汚染水を、不注意と手抜きで東日本一帯に撒き散らしてる東京電力の責任者たちを、警察は未だ 1 人も投獄していないのである。


だから、ドローンへの恣意的な規制法で防げるのは、精々が出来心での覗き犯罪やストーカー行為、半ば悪戯心での空からの侵入、そして規制が無いが故の「未熟な操縦」や「不注意な操縦」等による「事故の多発」防止 …でしか無いのである。

故に、この後者の理由での 「 ドローン規制 」 が国会で論議される…というなら全く正しいのだが、首相官邸の屋根に原発再開への抗議でのドローン着陸があった…というだけの事で大慌てし、ドローン規制のチャンス…とばかりに、ドローン・テロ防止名目で、ドローン規制法を今国会で論議し、法整備を急いで進めたい等と語ってしまえるのは、つまり、そう語ってる政治家が上のような事を全然理解出来ておらず、本気でこの問題について考えた事も無く、唯々自分たちが気分的にちょっと安心したいだけの為に、安易にドローン規制を言い出してるに過ぎないことを示しているのである。

お粗末…と言う他ないではないか?


因みに…ちょっと追記 ( 実はこっちの方が遥かに深刻な大問題 )

政府と国会よ、ドローンなんかより遥かに危険で、無免許・無謀・無法運転が放置されてる自転車の規制法整備こそを議論せよ!
 ナンバー表示もなく、歩道上の其処彼処で傍若無人な危険運転をして、怒られてもただ逃げ去る、「歩道上の凶器」にも等しい自転車をこそ規制し、バイクと同じくナンバー表示を義務付けよ。


ドローンはまだ悲惨な大事故など起こしておらず、その一方で自転車は昨年 2014 年だけでも 10 万 9269 件もの事故を起こし、深刻な事故障害者を無数に、更には死亡事故を同じく 542 件も出しているのだから、規制や免許制を云々するなら、( 急いでそれをしなければならないのは、ドローンについてなんかではなく ) 其処彼処で危険極まりない傍若無人な運転の横行する “ 自転車 ” についてこそであり、先ずはそれを今国会で急いで議論しなければならない、筈なのである。  詳しくは こちら http://utzsugi-rei.com/utzugi/OpenLetters_008.htm に。


以上