小生は 星にはなれぬ。
小生の世界は 真っ暗だ。
土の中だから 他の姿形は見えない。
目隠しの世界。
しかし、小生は小生以外の存在を認識できる。
その 1つ1つの輝きで。
小生の周りはいつも輝いている。
輝きが いつものように
当たり前のように。
歩く、走る、話す、笑う。
電車に駆け込む 輝き。
学校へと歩む 輝き。
小生の周りは 輝きにあふれている。
まるで 真っ暗な空に浮かぶ あの星のよう。
小生の世界は夜空のよう。
1人1人が 歩む努力をし 輝く。
自ら選んだ道を歩もうと
もしくは 何かから逃げようと
一歩ずつ 歩みを進める。
自分の意思で。
立派だろうと、そうでなかろうと。
人間だれしも 自分の意思で脳を始めとする筋肉を動かし
歩む。
小生は 小生の意思で歩いた事はない。
小生の周りが歩くから。 歩け、進めと言われるから。
筋肉を動かすのに、自分の意思はなく。
けれど 筋肉を止める意思もなく。
ただ単に 人の真似をして。
そうやって 道に迷っても
たとえ 道を踏み外しても。
「あいつの真似をしていたからだ。」
そう逃げ道を作り、責任は一切受け付けない。
小生の意思で進んだわけじゃない。
小生の意思は小生の思考のほんの一部のどこかに存在し
小生に意思はない。
意思のない小生は
周りのような輝きは放たない。
小生の存在は 他の真似をして
輝いているように見せかけている。
それだけなのだ。
これは 小生じゃなく
小生は 他人でしかない。
小生は 星にはなれない。
責任を負うのを 恐怖し拒む。
そうして小生は今日もまた。
歩むのだ。
輝き=小生が見ている人間たち。
努力し抗い続けるからこそ 人間たちは輝くのだ。
小生は 誰にも気づかれない。
だって 小生は輝いていない。
この真っ暗の世界で 輝かない小生は
存在さえ 認識できない。
小生は輝きたい。
しかし 小生は努力しない。
責任というあの重みを背負いたくないから。
鬱蝉
