先に一言
ここから先に行けば、目が腐ります
驚く程きったないです
アナログだから、普段の5割増で汚いです
潰れて文字が読めなければ、コメントにてお知らせください
ちなみに判らないと思いますが
※小説最後につけました。スランプ!!!
BLです
最後に相方様へ
何か色々すまんかった
出演:ゲスピアス→蓮
泣き虫眼鏡→紺
すき、だよ。
声が鼓膜を震わせる。
その言葉に蓮は間抜けな声を上げた。
「何言ってんの、お前」
「……」
「自分で何言ってるか、解ってるのか?」
思ったよりも冷たい口調になってしまったが、あえてそれを訂正する気遣いは彼に存在する筈はなく、俯きながら肩を震わせる幼馴染が唯々哀れに思えて仕方がなかった。
「わかってる、よ」
振り返らない青年は、震える声音に彼が泣いていることを知る。
昔から泣いたところなんてそうそう見せなかった紺。
可愛くて可愛そうで、もう一人の幼馴染の少女を交えて良く遊んでいた。
だからこそ、彼の真意がつかめない。
自分が"普通"の人間ではないことは、彼らもよく知っている筈なのに。
「俺、女じゃねぇよ?男でもねぇケド…」
うん、と背後から小さく頷いた気配がする。
それと同時に袖を微かな力で引いてきた。
小さい頃からの癖、何か言いたいことがあるといつもこうして申し訳なさそうに腕を引いた子供。
「それにさ、お前が好きなの」
網膜の裏に浮かぶ、銀色の少女。
自分と同じ色のはずなのに、とても美しい銀を髪にうつした少女。
「アイツじゃ、ないのか?」
彼の、夜色の少年の"一番"。
「…あの子のことは、好きだよ。愛してる。心の底から」
一息でそう放つと彼は小さく息を吐いた。
掴んでいるてから伝わる震えに、それでも蓮は振り返らない。
「でも…」
いつも、昔から、彼は自分達を振り返ることなんてしなかった。
彼はいつだって真っ直ぐ、自分の信じた道を歩き続けている。
その手に持つのはほんの少しの大切なものだけ。
彼の家族と、昔体の弱かったあの"少年"と、"彼女"だけ。
そこに自分達は、自分は、入り込めないことは昔から嫌というほど思い知ってきたのに。
「すき、すきだよ、れん」
それでも諦められなかった。
一緒に居たかったから。
昔みたいに、"三人で"、また。
「恋してるのは」
「お前にだけ」
だけど一つだけ、自分でもこんな風になるなんて思いもしなかった。
まさか、この唯我独尊が読んで字のごとく、そのまま表したような彼に、恋心を抱くなんて。
あの子を想う時とは違う、苦しくて痛い心。
知りたくなかった。
だって、
「…お前って、ホント」
コイツは、
「カワイソウな奴」
一度だって、自分を見てくれたことがなかったのだから。
顔を隠しながらボロボロと涙を流す青年の手を掴み、蓮は彼の頬に軽く口付ける。
驚きに目を見開く紺は、彼の目には酷く愛らしく、また滑稽にみえて、その美しいかんばせに笑みを貼り付けた。
彼の自分の背を何か言いたげに見つめる視線には、本当はずっと昔から気付いていた。
それにあえて振り向かなかった理由は簡単。
唯単に興味がなかったのと、そのあとに一人で隠れて泣く紺が可愛かったから。
「健気で素直で俺のことが大好きで」
そう、どんなにあしらったっていつだって自分の背を追ってきた少年。
隠れて泣いて、次の日に目元を赤くしながらも笑った、幼馴染。
昔から可愛くて、健気で、実直で、
「ふふ」
なんて哀れ。
「かぁわいー」
それでもね、俺が恋してるのは"あの人"だけだから。
そうだなぁ
俺は君に恋してないけど
その泣き顔は好ましく思ってるよ
ゲスな蓮が描きたかった
泣いてる紺ちゃん描きたかった














