皆さんお久しぶりです。空蝉です。

いやーもうすっかり夏になっちゃて、毎日暑いですねー。最近はもう冷房なしでは寝れないようになってしまいました。

朝起きて、今日の最高気温を見ると36度とか、それ見ると一気に戦意喪失しますよね。(笑)

とまあ、当たり前のように話し始めましたが、ほぼ日といいつつ2か月も期間が開いちゃって三日坊主どころか一日坊主になっちゃてました。ほんと自分の不甲斐なさときたら( ;∀;) まあそんな感じなんで、ほぼ日ではなく不定期で今後も更新することになりそうです。この2か月はサークルやらバイトやらなんだかんだそこそこ忙しかったので、映画をあまり見れなかったです。(´;ω;`) そんな中でも最近見た映画について語っていきたいと思います。夏ということでホラーを中心に何本かここ数日観たのですが、その中でも特に印象的であったのはリングでおなじみに中田秀夫監督の処女作「女優霊」でした。

以前から、何かとホラー映画好きの間で、話題に上がっているのを見かけ一度見てみようとずっと思ってて最近ようやく見れました。見た感想としては、よく話題に上がるのも納得のクオリティでした。本作は、展開や絵ずら葉非常に地味なのですが、最近のJホラーでは見れない、じめっとしていてなにかこうまとわりつくような見た後不快感が残るような邦画ホラーの真骨頂を久々に味わえました。作中に登場する幽霊?は終盤まで何かするわけではなく、ただ映像にぼんやりと映り込んでいたり登場人物たちの近くで突っ立ているだけなのですが、洋画ホラーの殺人鬼たちとは一線を画す薄気味悪さ、怖さを醸し出していました。なんというかこの映画が、他のJホラー特に、リングや呪怨などと違うのはこの幽霊の描写にあると思いました。この映画での幽霊は実際によく見る心霊映像や心霊写真の幽霊のように何か目的があるわけでもなく、何かするわけでもなく映り込んでいるだけ、それもはっきりとではなくぼやけていて曖昧、しかしその本当にいるかいないかわからない曖昧さが本作の怖さだと思いました。詰まるところ創造の産物ということです。子供の時、何もないはずの暗闇に何かがいるのではないかと思い込み恐怖したこと、写真に写りこんだシミや何かの模様が偶然、人の顔や形に見えて幽霊と思い込んだりそういった想像力が人を恐怖へと駆り立てる。本作における幽霊もその正体も明言はされていないものの作中での発言から考えるに映画の設定として登場するはずだった架空の存在が実体をもって現れたとかそんなとこなんだと思います。それもひとえに本来ないはずのもの、存在しないもを存在するのではないかと思い込む人の想像力のなせる業なのだと感じました。

ここまで、長々と語りましたが要は何が言いたいかというとこの映画はいるかいないかわからないという曖昧さを恐れるという幽霊に対する根源的な恐怖を題材にして描いていて、昨今の霊の正体が昔の何かしらの事件や事故に関係する怨念である。

と種明かししちゃうホラーとは違う部分が実に画期的に感じました。正直、そこまで怖くはないし終盤の展開にも少し改良の余地あるなーとは思いますが、ホラー映画好きなら一度は見るべき作品だと思います。長文になりましたが、今後はこんな感じで自分が見た作品の感想を言っていく予定なのでぜひ暇つぶしに見ていただけると嬉しいです。