こないだ図書館で借りてきた本。

対人関係療法でなおす うつ病/創元社
¥1,575
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水島広子先生の「対人関係療法でなおすうつ病」という本を最近読んでいます。


対人関係療法って、ダンナに教えてもらうまで知らなかったんですが、薬物療法、認知療法と並んでうつ病への効果が科学的に証明されている治療法だそうです。


認知療法が「ものごとのとらえ方、受け止め方」に焦点を当てて検証していくのに対して、対人関係療法では、「現在の人間関係」に着目していく方法です。


対人関係療法では、4つの問題領域があると考えています。


ひとつめは、「悲哀」。


主に大切な人を亡くした場合のことが挙げられていますが、他にも自分の役割を失った時とかさまざまな喪失体験においても、悲哀のプロセスは重要だそうです。


ふたつめは、「役割をめぐる不一致」。


たとえば、私がダンナに対して「日曜日は一緒にいてほしい」という役割を期待していても、それが思うようにいっていない、ダンナは「日曜も家で勉強したい」と思っている、というような役割期待のずれの問題です。


みっつめは、「役割の変化」。


私の今の状態だと、「規則正しく帰宅して試験以外はゆとりがある夫の妻」という役割から、「不規則な生活で慢性的に勉強し続ける夫の妻」という役割に変化しているところなのかなと思いました。


よっつめは、「対人関係の欠如」。


これは他の3つの領域にいずれもあてはまらず、親しい関係がまったくない場合で、実際にはほとんどないケースだそうです。



私の今取り組む領域は、主に「役割の変化」かなぁと思いました。


「役割の変化」をのりこえるために重要なことが書いてあったので、私なりにまとめてみます。


四つ葉これは「役割の変化」なのだ!と認識することで、まずもやもやを晴らす。


四つ葉古い役割との別れに対する、「悲しみ」「罪悪感」「怒り」などの感情を否定せずにきちんと感じていく。


四つ葉変化そのものに対して、「なんで私が?」「嫌だな」という気持ちも否定せず、当たり前の気持ちとして認める。


四つ葉新しい役割にたいする不安も当たり前のことで、「これくらいのことで不安と思う自分は情けない」とか思わない。


四つ葉その上で、不安の正体を探り、新しい役割において、「本当にすぐに必要なこと」だけに焦点を絞ってどうすればよいか考える。



私の場合、「ダンナがちょっと忙しくなったくらいで不満を言うなんてわがままだ」とか自分を責めずに、今感じている不安やさみしさ、ストレスは当たり前で、急いで解消しようとしなくてもいいのかなーと思えました。


しばらく、「さみしいなぁ」「嫌だなぁ」とか思って、愚痴をこぼすことも必要なのかなぁと思いました。


本にも「変化に伴う感情を表現する」ということは大事なプロセスだと書いてありました。


それから、新しい役割において、少しでも自分のコントロールできる「よりどころ」を見つけることで、遭難状態から脱することができると書いてありました。


私の場合だったら、

「それでも、日曜の数時間は一緒に過ごすことができそうだ」

とかかなぁ。


ちょうど昨日の夜に「役割の変化」の章を読んだので、もっとゆっくり自分の気持ちの変化を見守っていこうかなって思えました。


今日は寝汗バリバリで、悪夢にうなされ、「もーーーー!!」って叫んで起きたけど、ちゃんとひとりで8時に起きて、朝ドラみて、洗濯機も回せました。


今から干してきます!