私の中には、今まで笑ってやり過ごしてきた怒りの感情がものすごく降り積もっているのかもしれません。


明日ダンナが会う友人は大学の同期ですが、同期の男子たちのことを思い出したら、嫌なことをいっぱい思い出して、イライラ、怒れてきましたドンッ


生理前というのも関係してるかもしれないけど、あまりに腹がたってきたので、ソラナックスを飲んで、ブログを書いています。


「ダンナさん、優しいね」

と言われると、ひねくれた私はこう言われたようにも思ってしまいます。


「こんな困った奥さんの面倒をみてて、ダンナさんはえらいね」


誰もそんなつもりで言ったわけじゃないと思うし、実際私のダンナは優しい。

それはすごく感謝しています。


でも、同時に世の中の男に、ダメなやつが多すぎるから、うちのダンナが特別優しいみたいに思われるんじゃないだろうかと思う。


私は理系だし、男の人の多い環境でやってきました。


一番辛かったのは、ダンナの受験時代、なんにもわかってない勝手な男の人が、

「ダンナさん、日本全国で大学さがしたほうがいいよ。このへんだけで探すなんて大変だよ」

と言われたこと。


「ふたりで、このあたりの大学しか受験しないって決めたんです」

と言っても、ダンナに、

「奥さんが許してくれないんだねー」

って言ったりして、私はそのたびに悔しかった。


私が最初に入った研究室で、先輩のアカデミックハラスメントにたえきれず、別の研究室にうつることになった時、教授が

「ダンナさんが日本全国で大学を探して、どこに合格するか決まってから、それに合わせて研究室を決めてもいいんじゃない」

と提案してきて、内心「はぁ!?冗談じゃない」と思いました。


私には私のやりたいことがあるのに、なんでダンナに合わせて研究室を決めないといけないんだろって思いました。


逆はたぶんない。


たとえば、私が卒業して、留学したいと言っても、きっと誰もダンナさんについていったらとは言わない。


なんで女が男についていくのが常識になってるのか、大変腹立たしく思う。


むしろ、結婚した後に仕事をやめて無収入になって、受かるかどうかもわからない医学部受験をして、さらに6年間もほぼ無収入で学生生活をやろうとするダンナの夢を、応援することにした、奥さんのことを褒めて欲しいと思ってしまうのは間違い?


「私がかわりに働くから大丈夫」

と言って、必死で研究して、就職しようとしていた私がうつ病になって、仕事どころか家事もできなくなって、代わりにダンナが勉強しながら家事をしている今、ダンナはそんなにえらい?


私は、終電近くまで研究してたって、

「ごめんね、遅くなって」

と謝って、ごはんの準備したり、ダンナがひとりでも簡単に用意できるように1週間分のメニューを考えて、土日に下準備してた。


私も自分が好きで大学院に行ってるんだから、家事も両立するのが当たり前だと思ってた。


しかも、私のほうが帰りが遅いことが多かったから、あっためたり魚を焼いてもらったりしてたことを、すごく申し訳なく思ってた。


でも、今私が病気で料理できず、ダンナが学生しながら料理してると聞くとたいていの人は、

「ダンナさん、えらいね」

と言う。


女って損だなと思う。


私が研究と家事を両立させてた頃よりも、はるかにダンナの負担のほうが軽いと思うのに、男の人が家事を担当してるってだけで、すごいみたいに言われるなんて理不尽だ。


家事を女任せにしてる男の人が多い世の中がおかしい。


女の私が両立してきたことは当然で、不足があれば、ダンナが気の毒がられる。

なのに、男のダンナが私と同じことをすれば、すごく褒められる。


私だってやってきたんだから、ダンナが今やってることだって、普通じゃない?


同じ状況でできない男が多すぎるのが悪いんじゃない?


ダンナにはとても感謝してる。

でも、同時に私が今まで我慢してきたストレスを思えば、今交代してるのは当然だと思っていい気もする。


なのに、私はいつだって肩身が狭い。

明日、同期の男子が、ダンナに同情する様子を思い浮かべると、腹が立ってベランダから飛び降りてしまいたい気持ちになる。


実際には誰も私を責めたりしないのに、一番責めてくるのは、私の中の私。


もう追い出したい。


私を苦しめるのはやめて。


私は悪くない、私は疲れ果ててうつ病になって、それを支えてもらう権利はある。


誰にも文句言われる筋合いはない。


むしろ私が寛大だったおかげで、ダンナは夢をかなえられて、いい奥さんをもったねって言ってほしい。


だって、そうじゃない?


普通の家庭を夢見る奥さんだったら、10年間も固定収入がない生活、たえられますか?


「私がなんとかするから大丈夫」

って背中押せますか?


しかも私はダンナに医者になってほしくなかったんだよ。

でも、大事な人の夢を邪魔したくなかったから、一生懸命協力したんだよ。


新婚なのに、遊びにいくの我慢したり、風邪引きやすいダンナのために、栄養バランスのとれた食事を考えて、夜だけでも大変なのに、お昼の分も準備して、周りの風当たりにも耐えて、お母さんにも心配かけないように「大丈夫」って明るく言って・・・


ダンナはそれを全部わかった上で、今私のために料理したり、不安にならないように気をつけてくれる。


私の努力を無視して、今のダンナがえらいって言わないでほしい。