昨夜は睡眠薬なしで、1時半過ぎに眠り、中途覚醒もありつつ、8時半くらいに起きてきました。


いつも眠りに落ちるまで、携帯でブログ巡りをしていたのですが、昨夜は、本を読んでみました。

先日、実家の押入れから、子供のころ読んだ本を大量に持ち帰ってきたので、読み返したいなと思っているのです。

花をうめる (新美南吉童話傑作選)/新美 南吉
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新美南吉の短編集、「花をうめる」

児童文学ですが、少年の視点から、希望、期待、裏切り、嫉妬、虚栄心、愛情、憎しみ、後悔・・・などなどさまざまな感情が描かれていて、奥が深いです。


人の行動の裏には、複雑で矛盾したいろいろな感情が隠されているんだなぁと感じ、せつない気持ちになりました。


町から遊びにきていた少年と仲良くなった村の少年たちが、しばらく後に、再び町へ会いに行ったけれど、町の少年は自分たちのことをまったく相手にしてくれず、がっかりして帰るシーンでの文章がとても心に響きました。


「きょうのように人にすっぽかされるというようなことは、これからさきいくらでもあるにちがいない。おれたちは、そんな悲しみになんべんあおうと、平気な顔で通りこしていけばいいんだ。」


なんだか、はっとしました。


少年たちは、「どかァん」と大砲をうつまねをしながら、さびしい気持ちを吹きとばしながら、帰っていきます。


私も、悲しいことがあったら、大砲をうってやっつけようかな爆弾