学校道徳でよくありそうな
「ひとつのことをやり始めたら、最後まであきらめずに頑張る」
という考え方は、果たして正しいのだろうかと、最近よく疑問に思います。
たとえば算数や数学では、掛け算ができないと先に進めないし、積み上げが大切です。
でも、人生において、必ずしも積み上げることだけが良い生き方だというわけではないなぁと最近思います。
つまり、
「この学部を出たから、こういう仕事につく」
「ここまでやってきたんだから、次のステップへ!」
とか、どんどん積み上げる人生も、もちろんあっていいと思いますが、
「この分野はちょっと合わないから、新しいことをしよう」
「十分頑張ったし、違う方面に目を向けてみよう」
という並列な人生もいいんじゃないかなぁと思うんです。
一度決めたことをやり通すことは、すごいことかもしれませんが、その声に押しつぶされて、楽しくない人生を送るのも、なんだかおかしいように思います。
頑張って、積み上げて、積み上げて、
「あーいい人生だった」
と満足して死ねるならいいけれど、ボロボロになるまで頑張って、
「苦しいことばっかりだったなぁ」
と嘆いて死んでいく人生なんて、いやだなぁと思います。
犯罪や自殺などを除いて、人生に「してはいけないこと」も「しなければならないこと」もなくて、自分が「楽しかった」と思える人生ならいいのかなぁって思います。
他のだれでもなく、自分自身が幸せに過ごせる人生。
それは、きっと周囲の人間も幸せにできる気がします。