また、「うつ病と診断されるまで」の回想話です。
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ある日のカウンセリングで、
「お母様は、やはり、教育熱心な方なんでしょうか?」
と聞かれました。
「いいえ全然です!むしろ、勉強しろなんて言われたこと一回もないです」
お母さんは、テストでいい点をとってきたら「よかったね」と喜んでくれましたが、私にも妹にも「勉強しなさい」とは一度も言いませんでした。
「そうなんですね。では、あなたの進路について何か言ったりはしないんですか?」
とカウンセリングの先生に尋ねられ、
「あんまり興味ないみたいです・・・電話しても、『元気ならいいわ、お母さんね~』ってすぐお母さんの話になっちゃうんです。そもそも大学院なんて行かなくていいと思ってたし・・・(お金がかかると思っていたらしい)」
とぼそぼそ話しながら、そのカウンセリングより以前に、親子3人で外食した時の会話を思い出しました・・・
「でも、お母さんは、大学院いったからには、大学の先生になるって思ってるみたいなんです。こないだ私が『専業主婦にでもなろうかなあ』って言ったら、『専業主婦なんてもったいないわ~』って笑われたんですよ~」
と私は訴え、先生は
「そうですかーでも、大学の教員は狭き門だし、そんな簡単なことではないですよね」
と母を否定も肯定もせず、笑顔で聞いてくださいました。
そして、私は、妹にまで「姉ちゃんが専業主婦~」と言われ、やっぱり何かにならなくては・・・という思いは募る一方でした。
それ以来、お母さんには会いづらくなり、実家にもあんまり行きたくなくなってました。
しかし、私の元気は枯渇するばかりで、いったいどうしたら元気がでるのかわからず、寝込む日々(4日くらい)が続きました。
何度か、ダンナには受診や休学をさりげなく勧められましたが、
「でも4日寝込んだら、なんとか研究室行ってるし・・・」
と病院に行くのを拒否し続けていました。
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今ではお母さんも私の本当の姿を理解してくれ、
「お母さんは、そんなに立派になってほしいって思ってないよ。元気で生きててくれればどういうふうでもいいわ」
と言ってくれます。
次の回想では、なぜ私が病院に行くのを拒否していたのかを書こうと思います。