自殺者数と失業率には強い関係があることは有名な話です。

うつ病による失業をしている私としては、興味を持たざるを得ず、統計局のデータベースを元にこのことを検証しました。

十万人当たりの自殺者数と人口統計と完全失業率のデータが見つかったので、そこから

得られた推移が以下の通りです。(AmebaではExcelがアップできないので画像のみ)

 

自殺者推計と完全失業率

 

なかなかショッキングな結果でした。いかにもピッタリといった形でそっくりなグラフが得られました。ちなみに、完全失業率に空白期間がありますが、これは3年3か月にわたる暗黒の民主党政権でのデータ隠ぺいによるものです。

 

これを元に回帰直線というものが得られます。どれぐらいお互いのデータの関係性が強いかを示すものです。

 

相関関係

 

完全失業率(x)と、自殺者数(y)の散らばり具合を検証しました。Rの2乗というのは決定係数というもので、どれだけxとyの関係が強いかを示しています。ここでは0.8323という値が得られており、かなり強い関係にあることが分かります。

 

真ん中の直線が回帰直線で、その関係性を示した直線です。この式のxに数値を入力することで、yを推測できます。傾きの3,810にも注目してください。これは、失業率が1%上昇すると、年間の自殺者が3,810人増えるということです。実際に経済専門家が言っている正解は2,800人程度なのですが、かなりいい近似がこの初歩的な分析でも得られました。

 

コロナ禍による経済活動停滞により、失業率が大きくなると、自殺に追い込まれる人が大幅に増えることが分かります。感染症そのものは脅威でありますが、経済が滞ると命をつなげなくなる人が出てくることが数字で分かります。

 

昨年、内閣の勤労統計に偽りがあるなど、公式データのごまかしがあることが

話題になりました。また直近では、新型コロナのデータ収集方法に問題があるなど、

データの取り扱いに関する重要性を認識する機会が増えたように思います。

 

データを整理し、確率論に基づいた傾向を掴み、現実の判断に活かす学問が統計学です。

例えば、危険防止策を取れば、事故確率が30%から1%未満に減少するとが分かれば、

多くの人は対策について興味を持って実践しようと思うでしょう。
身近なところでは選挙速報や国勢調査、工業製品の不良率検査などに統計が活かされています。