またもや準備編というタイトルですみません。
活字を扱う初心者の方から
活字のまとめ方について質問を受けたもので。
いろいろなやり方があるでしょうが、
以下は自分がいつも行っている方法で解説していきます。
まずは活字を固定するテープ類です。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/f9/ad/j/o1024076814646152739.jpg?caw=800)
メンディングテープ・養生テープ・紙テープ・仮止めテープなど
貼って剥がしやすいものであればなんでもOKです。
次は活字です。
お持ちになっている方も多いかと思いますので、
刻印のし易い18pt★Park Avenueを使います。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/b9/b9/j/o1024076814646152741.jpg?caw=800)
使う活字を並べていきます。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/38/76/j/o1024076814646152742.jpg?caw=800)
活字の底辺を揃えます。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/a7/14/j/o1024076814646152744.jpg?caw=800)
ケースに底を当てて揃えていますが、
定規でも箱でも何でもいいです。
とにかく、底辺を真っ直ぐ揃えられるものに底を当てて並べて下さい。
赤字で強調しましたのは、
ここが一番重要だからです。
活字の高さがまちまちになってしまいますと
刻印もかすれが出たり、押し後にムラが出たりします。
くれぐれも
きっちりと底を合わせて下さい。
上からピンと張ったテープを一気に貼り付けます。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/d8/f0/j/o1024076814646152746.jpg?caw=800)
ここで
活字にズレが出るようでしたら
やり直して下さい。
貼った後は指でぎゅっと活字にテープを圧着させて下さい。
これでひっくり返してもズレないと思います。
ひっくり返してテープを巻きます。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/ac/76/j/o1024076814646152748.jpg?caw=800)
・巻きは1巻きくらいに留めて下さい。
・刻印時のズレを防ぐためにも
テープは出来ればピンと張りながら巻いていって下さい。下の画像をご覧下さい。
テープがピーンと伸びて活字もズレなく貼られています。
このような仕上がりが理想です。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/6b/cf/j/o1024076814646152752.jpg?caw=800)
なんか
おいしそうに見えてしまうのは私だけでしょうか。
この活字を固定する作業が上手に出来れば、
刻印はうまくいったも同然です。
極端なことを言えば、
後はプレスするだけですので。
さて
ようやく革にたどり着きました。
ヌメ革の端切れを濡らしていきます。
湿らせるという表現の方がよいかもしれません。
こうしたはけでも良いですし、
スポンジや布に水を含ませても良いです。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/22/a5/j/o1024076814646152754.jpg?caw=800)
はけで濡らす場合は、
一回だけさっと筆を動かせば十分です。
水分は浸透し広がってくれますので。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20191122/08/utsumaru/16/24/j/o1024076814646152755.jpg?caw=800)
たくさん濡らして
革を柔らかくした方がより刻印が入るのでは、
と思う方もおられるかと思います。
自分も当初はそうでしたので。
湿らせれば湿らせるほど、
エッジがの効きが弱くなります。
つまり
文字の周囲がぼんやりとした仕上がりになります。
従いまして、
軽く湿らす程度にして頂いた方が宜しいかと思います。
筆であれば、一回さっと塗り
スポンジ類であれば、
硬く絞った後で軽く革を拭く感じで十分です。
さあ
これでやっとプレス出来ます。
次から
実際の刻印手順を説明していきます。
![ヒヨコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/165.png)