私は、山上容疑者に近い境遇の被害者家族です。

今回は、伝えたいことが2つあります。

①事件の動機とジャーナリストについて
②被害者家族が救われていないことについて

私の母はいわゆる旧統一教会の信者でした。
母は部屋の片づけもできず熱心に信仰に没頭していました。
その母の荷物を片付けていると、選挙前の政治家との写真や
選挙の応援マニュアルなどがありました。
そのため、私はこれらの人と教会がつながっていると不信に思いました。

また、教会関係機関の新聞の一面に安倍元首相の写真が大きく掲載されたものもあり
なにか裏で教会と密接な関係があるような雰囲気を感じてしまいました。
私は安倍元首相やその他の政治家の方々も教会に利用されている被害者かも?
とも考えましたが、信じていた方々からすれば逆に裏切られた思いでいっぱいかと。

有名な政治家がイベントに参加するたびに教会発行の印刷物やWebで配信が
されていたと思います。
それらの情報からジャーナリストの方々は記事を書かれていたと思われます。

私が教会の発信物や母の部屋からでてきた政治家の名前などを調べていくうちに
たどりついたサイトが今や有名人の某ジャーナリストの書いた記事などでした。

ジャーナリストの記事が事件の動機の要因の一つとかではなく、それ以前に
教会が安倍元首相を利用して?発信物に大きくアピールしたことが一番の火種かと。
それ以前に、その教会のイベントに参加してしまったのがとてもまずかったかと。

ジャーナリストは客観的に事実を端的に伝えてるだけで、
保身に走ったり、情報操作をするずるい人達とは違うと思っています。


次に、

山上容疑者は相談機関などにつながり犯行を防げなかったのか?という点について

世間では相談窓口がいくつかある?などと誤解されているようですが
現実的に山上容疑者と近い立場の私がSOSを発信して救ってくれるところはみつかりませんでした。

何人もの弁護士、公的機関、相談できるところには全部相談しました。
しかしながら、山上容疑者や自分の立場のような人は救われていません。

救ってもらえるのは、脱会したい現役信者さんとその家族や、脱会後元信者さん。
被害者家族の会のアドバイスどおり接しても脱会する意志のない現役信者とその家族の場合はいつまでたっても救われません。

何年もかけて努力して接しても、
もはや思考が破壊されたような病的な熱心な信者を説得はできないです。
こちらが努力するだけみじめになります。

やり場のない怒りでいっぱいになるので、私は努力することを放棄しました。

相談機関に相談しても、こちらの気持ちに寄り添ってもらえず、逆に怒りで
何が相談機関だ?という気持ちが沸いてくる時もあっただけでなく、
相談機関のふりをした教会と裏でつながってる組織ではなか?
と疑いたくなるような情報だけ持っていかれたと感じた時もありました。

しかしながら、その相談機関に救われている人もいるはずですし
その相談機関の人たちも事件後、手に負えないくらい、
一生懸命働いているのでしょうから、とても怒りはぶつけられません。

身勝手な視野の狭い人間であれば、そこで怒りをぶつけると思います。

山上容疑者は我々よりもとても視野が広く、日本、世界的にも
そんな小さなところで争っても無意味で誰も救われないと思い
あのような事件が起きてしまったのではないでしょうか?

(擁護する意図はありません。)
 

もう同じような事件が再発しないことを祈ります。