
愛するユリアの心を掴めず
ケンシロウにも破れた
哀しき拳士 シン
ユリアのために造った街を見下ろしながら
「こんな町も富も名声も権力も………
むなしいだけだった
おれが欲しかったものは
たったひとつ」

「ユリアだ!!」
と叫ぶ!
南斗六星の殉星(じゅんせい)に
生きる宿命通り、
愛に殉じた男シン!
このケンシロウとシンの闘いが
かつてハリウッドで映画化された。
このラストを期待して見たが、
シンが最後までただ悪いだけの役で
力と力の勝負でケンシロウが勝って
おしまいというつまらない映画だった。
敗者の立場も正当化していく
日本人の優しさ!
これが武士道の精神である。
戦争で勝っても相手側の大将に敬意を払い
接するのが日本人。
戦国時代の負けた大将を切腹させるのも、
相手の名誉を守るものとして行われていた。
北斗の拳のみならず、
多くの日本の漫画が海外でヒットする理由の一つに
この武士道の精神を美しいと評価されるからだろう。
我々日本人がますます国際化する社会の中で
貫くべきは相手を思いやる精神だと思う。