石巻人・東京で叫ぶ -21ページ目

石巻人・東京で叫ぶ

東日本大震災で実家が被災。俺よりつらいひとは大勢いる。しかし、やはりつらい。このブログは独身40男を襲った、東日本大震災の小さな小さな爪痕を記したものです。

2011年11月


ようやく、実家が取り壊されることになった。

立ち会いは不要と言われた。


あんな瀕死の状態でほっとかれるのは辛いだけだったので、まあいいだろうと思った。


両親の石巻への未練も少しは減るだろう。



しかし、悲しいことは悲しい。

そこで、最期にもう一度だけ行きたい。あと一度だけでいい。

そう思い、夜行バスをとった。

23時50分発、朝6時着の石巻行き。
帰りはその日の夕方新幹線。
強行スケジュールだった。



夜行バス辛かったな~生まれてはじめて乗ったが、寝れなくても真っ暗にされカーテンも開けれず携帯も開けず…長かった。苦しかった。



とにかく、どうにか実家について、もう一度いろいろ探した。
押し入れの奥に、姉貴のアルバムはあった。俺のはなかった。まあ仕方ない。



もう二度とこの家には戻ってこれない。
これでほんとに見納め。
辛くなって、目頭が熱くなった。



一筋の涙がこぼれた。


実家との永遠の別れが、俺の、枯れた涙をほんの一滴だけ呼び戻してくれた…