次の日も、彼女が挨拶してきても無視した。
何日かたって、彼女も俺を避けるようになった。
顔を見ることがなくなった。
つらいけど、これでいいんだ…。
そう思うことにした。
考えがひとつだけ、変わった。
彼女は、やはり良い娘だったのではないか。
俺みたいな人間は、もっとひどいことを言われて当然なんだ。
「もっと若い人がいい」
「生理的に無理、キモい」
「被災者の中年なんか彼氏にできない」
そういうふうに言われたって、仕方がないんだ。
でも彼女はそう言わなかった。
俺を傷つけまいとして、別な理由をつけて断ってきたんだ。
やっぱり良い娘だったんだろう。
でもそれが逆に、俺が彼女を嫌いになれずに困っている理由でもある。
生殺しというんだろうか。
あれから三か月…。彼女とはまだ口をきいていない。気持ちもなにも変わっていない。
おかげで胃潰瘍になった…。
俺はこの先どうすればいいんだろう。