子供の頃から、漫画家を目指していた。
藤子不二雄に憧れた。上京したのも漫画家になりたかったからだ。
本気で挑戦していた時期もある。若い頃だ。
だが挫折した。藤子F先生が亡くなられたこともあり、漫画家に対する情熱を失った。
しかしそれでも漫画は描いていた。漫画を描くことが生き甲斐だった。嫌なことがあっても漫画を描いて元気を出していた。
この前、パソコンを買った理由なのだが、実はパソコンで漫画を描いて、素人投稿漫画サイトに送ることが目的だったんだ。
しばらく漫画から遠ざかっていたが、ひょっとしたら、失恋の痛手を漫画が癒してくれるのではないか…?と思ったからだ。きっと漫画なら俺を救ってくれる…。
はずなのだが…。
予想外にパソコンが難しい。パソコンで漫画を描く経験がないわけではない。しかし、以前よりだいぶめんどうに感じる。
だからまったくすすまない。嫌になる。明日にしようと問題を先送りにする。
投稿サイトの漫画のレベルが高いのも不安要素だし、また、一人暮らしじゃないのもすすまない理由。ひとりなら余裕はいくらでもあったからだ。
仕事が忙しいのは理由とは思えない。本気でのってる時は仕事が忙しくても描いてたわけだから。
だから今はパソコンすらあまり立ち上げなくなってしまった。せっかく買ったのに…
このぶんだと漫画を送れるのは何年先になるやら…。
筆が進まない最大の理由は、やはり「失恋の鬱」だろう。
あれから一年たつのに、全く傷が癒えない。
なぜだ??
今までも散々失恋はしてきた。しかしいつもすぐ立ち直ってきた。縁がない、とキッパリあきらめることができた。
それなのに、なぜあのこだけこんなに…?
前世で恋人だったのか?まさか、なら向こうも俺を好きになるはずだ。
俺の初恋の人は俺が高校の頃に死んでいる。あのこは俺の17コ下だから、まさか、生まれ変わりか…?
初恋は片思いだったから、俺はそのこに永遠に片思いし続けることになるのか…?
やめよう…くだらない。
たとえ漫画の力をもってしても、俺の「失恋鬱」を治すことはできないらしい…。
今でもなかなか眠れない夜は続く…。