人間と云うものは人が起てた企画に色々口を出したくなる生き物だ。

兎角企画というものにはセンスと経験が色濃く反映される。contingency planを組む、敢えて綿密に計画を立てずフレッシュネスさを味わう、と様々だ。

仕事においては複数の人間が企画に携わることが太宗であり、一人の力で組み上げるのは大変な労力がかかる。一一いや、一人の力で完遂する企画などない。上司部下同僚からフィードバックを貰い、ブラッシュアップを繰り返していくので一人で0から100までこなすことは無いだろう。一人の考えつくことなど高が知れているし、主観的な思考に取り憑かれ、破綻していることに気が付かないことも往々にしてある。チームプレイの素晴らしさを肌で感じることができるのも企画の良さだ。


しかし、恐ろしいこと一人で計画しがちなものが世の中にはある。


……旅行である。


先日、有難いことに私の為に企画してくれた旅行へ行ってきた。まさにこの旅行が一人で考えることの弊害に満ちた凄惨なプランニングだったのだ。

善意を仇で返すのか、と言われてしまえばそれまでなのだが、企画者当人にはもちろん直接指摘はしていないし、友人含め周囲の人間には話していない。特定を許さない範囲でネットで垂れ流す愚痴なので赦していただきたい。


先ずは目的と手段の不符号。某旅行の目的は普段の疲れを癒してゆっくり休むこと。しかし、なんと目的地は車で4時間の場所。往渋滞や休憩等を考慮すれば往復で優に10時間を超えるドライブとなる。しかも運転手は私である。

結果論だが宿到着は16時、宿出発は翌日10時と16時間の滞在であり、まさに旅行の1/3が移動時間という恐ろしい計画だったのだ。

この弾丸旅程で日頃の疲れを癒せると企画者は考えたのだろうか…?


また行先も凄い。黙っていれば全て用意されているホテルや旅館といった宿泊施設ではなく、なんとグランピングなのだ。料理も風呂も全部自分たちで手配をする必要がある。片道4時間超のロングドライブ後にやっとの思いで到着して、ゆっくりするどころか飯炊から始めるという慌ただしさ。(実際には渋滞の為、到着まで6時間半かかっている)

おそらく企画者はキャンプだと大変だからグランピングにしよう、と考えたのだろうが、企画本来の目的に回帰して欲しかったところだ。


行きの昼食でも融通、機転の利かなさが露呈していた。出発地点から当該店舗への所要時間は30分程度だったのだが、出発直後に渋滞で60分かかることが判明。当該店舗はチェーン店のため、他の候補店もあったのだが、1度決めたことから動けず代替店舗への所要時間を調べることも出来ていなかった。(私が他の店舗の方が早く着くのでは?と助言したことで、漸く計画を変更することになった)


細かい点を挙げれば枚挙に遑がないが、兎に角ストレスフルかつ疲労が蓄積する企画であった。

繰り返しになるが、善意で企画してくれた旅行なので、そこについては感謝をしている。

他方で不惑が見えてきている年齢の曲がりなりにもビジネスマンがこのような企画力、ロジで生きていけているのかの心配が上回る。


学生さんでももう少しちゃんとしていると思うぞ…ウチの妻よ…。