本作はかなり緻密な構成がなされており、様々な伏線が張り巡らされていました。

当ブログでも回を追うごとにいろいろな謎についての考察を進め、個人的に楽しんでアニメを観られたと思います。そこが本作の魅力の一つでもありました。

※皆さんのアニメの楽しみの一助となっていればなお嬉しいです。


さて13話を終えて一つのストーリーが完結したのですが、まだまだ明かされていない謎、伏線が多々あります。


・DAは今後どうなっていくのか

・アラン機関の全貌とは

・リリベルとは

・真島の今後

・500丁の銃の行方

・クルミの実年齢

などなど。


これらが気になっている視聴者さんも多いでしょう。全ての謎が明らかになった時がリコリコの完結の時だ、と。


ただ僕はこれについては懐疑的です。恐らく今後も全ては回収されないのではないかと。

続編が制作される可能性は高そうですが、回収される伏線があってもどうせ新たな伏線が張られ、回収されないまま残るだけです。


その理由について、二つほど言及します。


 

想像の余地を残す

制作陣側で全ての答えを出してしまっては、賛否両論の種が増えるだけです。それよりむしろ視聴者に想像の余地を残す事で、物語が終わっても様々な考察がなされ、熱が冷めにくくなるのではないでしょうか。


あとは二次創作がしやすくなりますね。

ちさたきやクルミズキ、千束と真島辺りに限らず、DAメンバーやミカと吉松、サイレントジンなど、多くの人物の絡みを想像させたり、アラン機関やリリベルに関する勝手な解釈で話を作っても面白そうです。


完結しない物語というのは伝説にはなり得ませんが、視聴者にバトンを渡す事によってより長く愛される作品になるのではないでしょうか。


というのはまぁ、副次的な効果だと思うのですけど。本命は次。


 

千束と直接関係がないから

リコリコの総轄記事でも触れますが、この作品は「錦木千束の物語」です。千束を中心として物語が進み、たきなは視聴者と同じ目線で千束と関わっていきます。

なので千束が置かれた現状に対して、千束が何を選択してどう行動するのかがストーリーの根本にあります。


話は戻して伏線の話ですが、以前足立監督がFebriのインタビューでこう話していました。


https://febri.jp/topics/lycoris_recoil_int1_3/ 



千束やたきなの主観で考えれば、大人たちがやっていることはメインの問題じゃないと思う。彼女たちを包む社会の問題や事件はいろいろ提示してはいるけど、今回はあくまでふたりの少女の視点であることは忘れたくない。


前述したことはこれを受けての個人的な解釈です。

そして数々の伏線のうち、千束と直接絡んでいるものについては回収されているけど、それ以外については回収する必要がありません。千束やたきなの主観の外の話ですから。


とはいえ、千束の物語に出てくる謎である以上、全く関係がないわけではないですが、少なくとも千束自身が回収すべく動くほどの事ではないんでしょうね。


これがもしミステリー作品であれば、未回収の伏線がこれだけあったらガバガバです。もしその手のシナリオを見たいのであれば別作品を観れば良いし、リコリコはエンタメなのでこのくらい雑なくらいがちょうど良いと思います。


なお、どうしても全ての謎を明かしたい人はあの人のスピンオフが出るのを待つしかないですね。



真島のスピンオフを。