昨夜、楊麗萍さんのシャングリラ《雲南的響聲》を観に行った。
生で観るのは、1990年秋に開かれた北京アジア大会の閉会式(北京工人体育場)以来なので、ちょうど20年振りだ。
僕が初めて彼女の舞台を見たのは、中央民族学院での留学時代。
日記を探すと、1988年11月15日とあった。
大学の隣(大学と同じ敷地か?)に中央民族歌舞団の劇場があって、そこで見た。
胸が締め付けられて終わってからも、客席の椅子からしばらく立てなかった。
詳しくは、『愛しき五星ビール』 を出来ましたら読んでください。
二度目に観たのは、同じ年の12月30日。その時に名前を憶えました。
あれから22年です。
今回の公演のチケットを買おうかどうか、かまり迷った。
さんざん迷って、買った。
昨日の公演を観て、この20年でますます洗練された感がありました。
堂々とした風格と気品。
世界に誇れる中国の国宝でしょう。
楊麗萍さんの踊りに対しては、賞賛以外にありません。
ただ『シャングリラ』と名付けられた公演には、最初からかなり違和感がありました。
最後までそれは拭えませんでした。
この違和感が何なのか、帰りの電車の中で考えた。
なぜだ‥‥‥。
たぶん僕の雲南のイメージと舞台が違ったのだ。。。
これを書くのは難しい。
極めてはっきりと言えることは、楊麗萍さんの美しさについてだ。
美しさを超越した美しさ。。。
たしか僕より一つ年下だと思うけれど‥‥‥もはや人間ではないと語られるのも無理はない。