石巻で津波に呑まれましたが何とか命だけは拾いました。
歩き、途中から助けていただきながら県境の実家にまでたどり着き、熱を出したものの今は幸運なことに暖かい部屋で横になれています。
津波に遭った夜、生きている人たちは生きるために皆で支え合って助け合いながら寒い夜を過ごしました。それは今も続いている。
悔しいけど大きな天災の前に人の命は木の葉のように飲み込まれていきました。
本当に悔しい、女川も志津川も岩手の田老も今まで津波で人がいっぱい死んで、津波に負けないようにこれでもかというくらい対策してきたのに、地震にだって宮城県は備えに備えて来たのに沢山人が死んでしまった。しかも目の前にその光景が広がっている。無残な遺体がただ転がっている。亡くなった人を安置出来る場所だって今は無い。どうしようもない現実。
でも、原発で今まさに命を賭けて闘っている人達がいる。
他県から寒い中駆け付けてライフラインの復旧作業に身を削るようにあたっておられる方もいる。
悔しくて、辛くてこれからも私は沢山泣くと思う。
でもこんな天災に負けない。絶対に屈しない。拾った命なら天命で尽きるまで生きつづけてやる。
同じく被災された方に頑張れなんて言えない。どうにかなるくらい辛い思いをしてきた人達にこれ以上頑張れなんて言えるはずがない。
今は泣こう。いっぱい泣いて泣きつかれたらゆっくりでも良いから立ちあがろうぜ。